2016年 ハッサンIIトロフィー

ラバト再訪を楽しむリース・デービース

2016/05/03 09:36
2010年大会覇者のリース・デービース※画像は2010年「ハッサンIIトロフィー」

「ハッサンIIトロフィー」でヨーロピアンツアー初優勝を遂げてから6年、ウェールズのリース・デービースはこの間、当人の語るところによると、「好調から不調へ、そして醜悪なまでに」調子を落とした。

しかしながら、彼は大躍進を遂げた勝利の地へ、再訪へ向けた準備を進めるなか、デービースは彼のキャリアにおける最も輝かしい時期が、この先に待っていると希望を持っている。

ロイヤルゴルフダルエルサラムで初優勝を遂げた当時25歳のデービースは、その後2ヶ月で2位に3回入っており、「ライダーカップ」欧州代表の候補に挙がるまでになった。

結局、彼はケルティックマナーリゾートで、欧州代表が米国代表に僅差で勝利する現場に居合わせたが、それはキャプテンのコリン・モンゴメリーのサポートスタッフとしての経験だった。そして、その経験により、彼は「ライダーカップ」の一員になることがどれほどのものか、わずかながら味わったのと同時に、次はサイドラインから見守るのではなく、舞台の中心で競技に関わりたいという思いを強くした。

デービースにとっては残念なことに、その後、調子と自信を喪失し、特に彼の一番の武器であるパターの不振が大きく影響し、彼は2012年にヨーロピアンツアーのシード権を失ってしまったのである。

欧州下部チャレンジツアーへ降格したデービースは、自己への信頼と誇りを取り戻すことに重きを置き、2015年の「トルコ航空チャレンジ」で久々に勝利の美酒を味わうと、その後の「スペインチャレンジ」でシーズン2勝目を挙げ、レギュラーツアーへの復帰を確定させたのである。

今季はこれまで、「レース・トゥ・ドバイ」で5大会に出場し、予選通過3回と、華々しいと言うよりは手堅く成績を残しているが、ラバト再訪は彼の好転を持続させる促進剤となるかもしれない。

「あの優勝以来、色々なことがあった。この6年の間にそれなりの浮き沈みがあったけれど、あの記憶はまだとても新鮮なんだ。前向きな考えを持って、ネガティブな思考は追いやりたいと思うけれど、それは時として、言うは易し、になるんだ」と語った。

「ここ数年は、好調から不調に転じ、醜悪なまでに調子を落としたこともあったけれど、最高の時期はこれからやって来ると信じ続けないといけないんだ」。

2010年3月21日のロイヤルゴルフダルエルサラムで、デービースは間違いなく最高の状態にあった。最終日を2打差の首位で迎えたルイ・ウーストハイゼンの「70」に対し、デービースは最終日を「66」とし、下馬評を覆して逆転優勝を遂げたのである。

その後、デービースの達成は、ウーストハイゼンが4ヶ月後の「全英オープン」を7打差で制したという文脈の中で語られることになった。

デイビースは優勝したこの時、自身のキャリアで初めて、スポーツにおけるひたむきな努力に与えられる聖杯ともいえる、「ゾーンに入る」経験をしている。

「固い決意のもと、1週間を通して自分の姿勢は信じられないくらい良かった。特に週末がすばらしかったね。とても明るい気持ちで、何にも心を乱されない感じがしていたのを覚えているよ。いくつか、自分で打ったショットを思い出すこともできるけれど、あの時、何よりも秀でていたのは精神的なアプローチだったんだ」とデービース。

「もちろん、いつでもそういう姿勢で臨みたいとは思うけれど、僕らはロボットじゃないから常に上手く行くわけじゃないんだよ。でも、あの週末のことはしばしば自分の起点として思い返しているし、あの場へ帰ることで、きらめきがもたらされればいいね。これから(大会へ向け)思い出がよみがえってくるのは間違いないことだし、運を味方につけて良い1週間を送り、そこから物事を始動させたいね」。

2016年 ハッサンIIトロフィー