スコットランドオープンで夢の地元制覇に挑むノックス
ラッセル・ノックスにとって、来夏に出身地のインバネスで開催される「アバディーンアセットマネジメント・スコットランドオープン」で優勝を飾る以上に完璧な衣錦還郷もないだろう。
アバディーンアセットマネジメントのゴルフアンバサダーを務めるノックスは、最近の「WGC HSBCチャンピオンズ」で大躍進を遂げる勝利を飾り、一気に公式世界ゴルフランキングでトップ50を突破して2016年の「マスターズ」デビューに漕ぎ着けた。
30歳のノックスはオーガスタの神聖なる芝に足を踏み入れるのが待ち切れないのと同様、地元キャッスルスチュアートでの勝利への期待も、4月にマグノリアレーンを車で走るのと同じくらい胸躍るものであると明かした。
「正直言って、キャッスルスチュアートでの『スコットランドオープン』でプレーするのは夢だったんだ」とノックス。彼はガレインGCで開催された今年の「アバディーンアセットマネジメント・スコットランドオープン」は10位タイで終えている。
「『マスターズ』へ行くのは待ち切れないね。あの大会は、恐らく誰もが夢見る舞台だからね。でも僕にとっては、キャッスルスチュアートでの『スコットランドオープン』のために帰省するのも同じような心持ちがするんだよ。賑やかなひと時になるね。僕はただ良いプレーができればと願っているし、旧友や家族の前でプレーする素敵な1週間になるね」
「『スコットランドオープン』はいつだって僕にとってはすばらしい1週間なんだ。米国でフルタイムでプレーしているので、地元へ帰って『スコットランドオープン』でプレーすると、色々な意味で休暇のような感じがするね。誤解しないでほしいのだけど、僕はあそこで勝つために全力を尽くすよ。ただ、地元へ帰ってリラックスできて、大会をエンジョイできるあの感じはとてもクールだし、一年の真ん中で心身ともに爽快になるんだよ」
「ガレインではわずかながらかつチャンスはあったし、日曜に勝つチャンスを持って臨むのがキャッスルスチュアートでの究極の目標になるね。最後にスコットランド人があの大会のトロフィーに名を刻んでからもう大分経つし、僕が自分のホームタウンで勝つことができたらなんて素敵なことだろうと思うよ」
2016年の「アバディーンアセットマネジメント・スコットランドオープン」は3年振りに舞台をキャッスルスチュアートに移すことになる。キャッスルスチュアートで開催された2011年から13年までの3大会では、イングランドのルーク・ドナルド、インドのジーブ・ミルカ・シン、そして米国のフィル・ミケルソンがインバネスの地で名高いスコットランドオープントロフィーを掲げている。
今季から欧州ツアーメンバーとなり、2016年の「ライダーカップ」出場を狙うノックスは、1999年にコリン・モンゴメリーがロッホローモンドで制して以来となる、スコットランド人選手による地元優勝を目指すことになる。