躍動のオルセンが一気に奪首
「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」は土曜のラウンドを7アンダーの「65」で回ったトービヨン・オルセンが3打差の首位で最終日を迎える展開となった。
セントアンドリュースの理想的なコンディションを生かした欧州ツアー2勝のオルセンは、3日目を8バーディ、1ボギーでラウンドし、通算17アンダーまでスコアを伸ばした。
3打差の通算14アンダーには、キングスバーンズを6バーディ、1イーグルでラウンドしたフローリアン・フリッシュがつけている。
通算10アンダーで3日目をスタートしたオルセンは、1番でボギーをたたいたが、3、4、7、8番とバーディを奪って巻き返し、フロントナインを「33」で折り返した。
13番で1.2メートルのパーパットを沈めたデンマーク出身のオルセンは、続く14番で2メートルのバーディパットを決め、この時点で通算14アンダーに達した。
25歳のオルセンはこの後も15番と16番でバーディを奪い、最終ホールでは6メートルのバーディパットを沈め、通算17アンダーで最終日を迎えることとなった。
この日のラウンドに満足しているオルセンは「すばらしい一日だった。1番はクリークにつかまる悪い出だしだったけれど、それを乗り越えて良いゴルフをプレーすることができた」と述べた。
「パットが冴え始め、すばらしいパットをいくつも決めた。だから楽しかったよ」
「正直言って、今季はケガもあってとてもタフなシーズンになっているし、ひどいゴルフをプレーしている。それでも、活路を見出し、とにかくハードに練習を積んで、いつか復調するだろうと願ってきたんだ」
「これまで良いラウンドもあったのだけど、4日間を通して良いラウンドを並べることができていなかったんだ。でも今週はそれができるんじゃないかな。リーダーボードのてっぺんにいるのはもちろん良い心持ちのするものだよ」
「明日の天気がどうなるかというところだけど、今日と同じような天気になればバーディは続出するだろうね。とにかくこのペースを保って、いくつかバーディを狙いにいくよ」
「首位で最終日を迎えるのは常に難しいものだね。確かに良いポジションだし、天気さえ良ければこのゴルフコース(セントアンドリュース)では良いスコアが出せるのは分かっているからね」
「簡単には行かないだろうけれど、明日は全力を尽くすよ」
10番からスタートしたフリッシュは、12番と17番でバーディを奪い、前半を「34」として後半へ折り返した。
バックナインで火が着いた29歳のフリッシュは、3番でイーグルを奪うと、続く4ホールで3つのバーディを奪った。
その後、最終の9番で3.6メートルのバーディパットを沈め、3日目を「64」としてノーボギーのラウンドを完遂した。
上がり7ホールで6つスコアを伸ばしフリッシュは、「とても大きなトーナメントなので、スタート時点では予選を通過できるかどうか心配していた。特に僕のような位置につけている選手にとってこの賞金は大きいから、予選通過はとても重要なことだったんだ」と述べた。
「この状況のため、選択に迫られることが何度かあったけれど、それがトーナメントのゴルフというものだからね。終盤にかけてどんどん快適にプレーできるようになっていった」
「バックナインではもう少しコントロールできるようになった。ゴルフコースはとてもオープンだったね。ボールを失くすということがなかったし、もちろん僕はそういう状況を楽しんでいたし、ほとんどのゴルファーはそういうのが好きなはずさ。こういう状況でありながら、緊張感を緩ませてくれるんだ。いくつか良いパットが決まり、バーディやイーグルを奪うことができた。あれはちょっとしたおまけだったね」
フランスのベンジャミン・エベールはカーヌスティを6バーディ、1ボギーでラウンドし、通算13アンダーとして3日目を終えた。
さらに1打差の通算12アンダーグループには、セントアンドリュースを8バーディ、2ボギーでラウンドしたキラデク・アフィバーンラト、そしてキングスバーンズを1イーグル、8バーディで回りノーボギーのラウンドを完遂したスウェーデンの若手選手であるヨアキム・ラガーグレンらがつけている。
一方、首位タイで大会を折り返したジミー・マレンはカーヌスティを2オーバーの「74」で回るのが精一杯で、通算9アンダーまで後退した。