マデイラ再訪へ準備は万全のサントス
リカルド・サントスは2012年の「マデイラアイランドオープン」で劇的な初優勝を飾った際、一躍母国のヒーローとなったわけだが、かつてサー・ヘンリー・コットン年間最優秀新人賞を受賞したサントスは今、絶景の島で2勝目を挙げられるだけ復調していると確信している。
3年前、サント・デ・セラで4打差の勝利を飾った32歳のサントスは、ポルトガル人選手として初めて母国での優勝を果たし、感情露に自身の勝利を祝った。
サントスはその栄光の後、同年の最優秀新人賞に輝いており、当然のことながら彼はそのキャリアにおいて最重要ともいえる大会への再訪を果たすことに喜びを感じている。
「マデイラは毎年楽しんでいる好きな大会ですので、今年も2012年の時と同じぐらい楽しめたら良いですね」と2011年にチャレンジツアーから昇格を果たしたサントスは言う。
「もし、ここ数週間のようなプレーができ、幾つかパットが決まってくれるようなら、私にも優勝のチャンスは十分にあります。今のレベルを維持すれば良いということですが、勿論良いスコアが出るよう待つ必要はあります」。
「今はとても良い感じですし、昨季の終盤よりも断然自信を感じており、それが最も重要なことだと思います」。
昨年の大会は悪天候のため順延が続き、結局36ホールに短縮されたが、サントスは今年の大会が好天に恵まれ、山頂のコースに陽光が降り注ぐことを願っている。
「昨年はたった2ラウンドしかできなかったのが残念でした。週を通して天気が悪かったですからね」とサントス。「今年は天気が良くなることを願っています」。
「サント・デ・セラは自分のゴルフに合っているコースです。長いコースではありませんし、グリーンは小さいので自分のプレーにはぴったりですね」。
今大会はサントス以外にも、ヨーロピアンツアー2勝のブラッドリー・ドレッジとアラステアー・フォーサイル、そして「ライダーカップ」出場経験のあるヤルモ・サンデリンといった、この大会の優勝経験者の出場が予定されている。
また、フィールドには将来が嘱望される多くのポルトガル人若手選手が含まれており、昨年チャレンジツアーで7勝目を挙げ、Qスクールのファイナルステージではすんでのところでヨーロピアンツアーのシード権を取り逃し、悔し涙を飲んだリカルド・ゴウベイラもその一人である。
一方、アイルランドのケビン・フィーランは3週間前の「ヨハネスブルグオープン」でキャリア最高成績を更新した勢いそのままにマデイラへと乗り込む。
昨年、プレーオフ1ホール目でイングランドのダニエル・ブルックスに敗れたスコット・ヘンリーは、今年はもう一つ上の高みを目指してプレーすることになる。