2014年 トルコ航空オープン

トルコで歓喜の再現を狙うデュビッソン

2014/11/12 07:17
昨年はフランスのビクトル・デュビッソンが制し、ツアー初優勝を飾った

今季もあと2戦。今週の「トルコ航空オープン」に臨むビクトル・デュビッソンは、自身初となる欧州ツアーでのタイトル防衛へ向け、期待に胸を膨らませている。

意気軒昂のフランス人は昨年、モンゴメリエ マックスロイヤルでの最終日、終盤の4ホールで3バーディを奪うチャージを見せ、2打差の優勝を飾った。この勝利により、昨年の「レース・トゥ・ドバイ」で6位の最終成績を残した。

この欧州ツアー初優勝以降、デュビッソンはデビューを飾った「WGCアクセンチュア・マッチプレー選手権」でジェイソン・デイに次ぐ2位に入り、「ライダーカップ」では3戦無敗を誇るなどの活躍を続け、現在では最も注目される選手の一人になった。

こうしたことから、デュビッソンは高鳴る期待を胸にモンゴメリエ マックスロイヤルへの再訪を果たす。24歳のデュビッソンがキャリアの駆け出しで経験してきた試練の数々を鑑みると、タイトル防衛に成功したとしても、もはや驚くべきことではない。

「レース・トゥ・ドバイ」で11位につけるデュビッソンは、先週の「WGC HSBCチャンピオンズ」で2日目終了後の棄権を強いた背中の負傷をものともせず、シーズン終幕へ向け、より高みを目指している。

「レース・トゥ・ドバイ」の頂点にはロリー・マキロイが大差をつけ君臨しているが、2位のジェイミー・ドナルドソン、3位のセルヒオ・ガルシア、そして「BMWマスターズ」を制した同4位のマルセル・シームにはまだ、優位に立つマキロイを覆すチャンスが残されている。

特にドナルドソンは昨年、アンタルヤで目覚ましいパフォーマンスを見せているだけに、1000万ポイントが分配される大会から、一番の分け前を期していることだろう。

昨年、ウェールズ出身のドナルドソンは、首位のデュビッソンから8打差の8位タイで迎えた最終日、8つのバーディを奪い16番ではホールインワンを達成するなど最終日を「63」でラウンドして、その後「ライダーカップ」でチームメイトとなるデュビッソンにプレッシャーを掛けた。

最終的には通算22アンダーの2位に甘んじたが、今週、39歳の彼はもう一つ上の順位を目指して、すばらしい景観のモンゴメリエ マックスロイヤルでティアップすることになる。ちなみに、コースの設計者であるコリン・モンゴメリーはこの大会で、フィットした状態で600回目の欧州ツアー出場を果たすことになる。

「トルコ航空オープン」でのデビューを飾るガルシアは、ポール・マギンリーが率いて大勝利を遂げた「ライダーカップ」欧州代表チームから今大会へ出場する8選手の一人。ほかには、デュビッソン、ドナルドソン、スコットランドのスティーブン・ギャラハー、ドイツのマーティン・カイマー、スウェーデンのヘンリック・ステンソン、そしてイアン・ポールターリー・ウェストウッドのイングランドコンビが出場する。

世界ランキングのトップ60からは17人の選手がアンタルヤに集う。

この大会は、60人にのみ与えられる2014年シーズン最終戦「DPワールドツアー選手権」の出場権を手にする最後のチャンスでもある。

2014年 トルコ航空オープン