2014年 トルコ航空オープン

まだ勝負は決していない欧州ナンバーワン

2014/11/11 08:47
欧州ナンバーワン争いはマキロイが優位。大どんでん返しはあるか?

ファイナルシリーズも第3週に突入し、今季はあと2試合となるが、「レース・トゥ・ドバイ」はまだ勝負が決したわけではない。4選手に欧州のナンバーワンとなる可能性が残されている

2014年の欧州ツアーの国際スケジュールが残り2大会となった現時点で、2,943,536ポイント差で首位に立つロリー・マキロイが、ここ3年で2度目の「レース・トゥ・ドバイ」制覇を成し遂げる大本命には変わりない。だが、ジェイミー・ドナルドソンセルヒオ・ガルシアマルセル・シームにも世界ランキング1位のマキロイを捉えるチャンスは残されている。

ファイナルシリーズの4大会はそれぞれ1000万ポイントが割り振られており、各大会の勝者には1,666,600ポイントが与えられるため、残り2戦で獲得できる最大ポイントは3,333,200となり、「レース・トゥ・ドバイ」の上位4人にはまだ賞金王の栄冠に輝く可能性がある。

ドナルドソン、ガルシア、シームはそれを成し遂げる上で、今週の「トルコ航空オープン」とドバイのジュメイラ・ゴルフエステーツで来週開催されるシーズン最終戦「DPワールドツアー選手権」の両方で優勝する必要があるが、ビリー・ホーシェルが何週間か前にPGAツアーのラスト2戦で連勝し、フェデックスカップを制覇したことからも分かるとおり、決して不可能ではない。

実際、欧州ツアーの歴史において過去に33人の選手が連勝しており、そのうちの2人はシーズン最後の2戦でそれを果たした。ピーター・オースターフイスは1974年にシーズン最終盤に2連勝を飾って「オーダー・オブ・メリット(現レース・トゥ・ドバイ)」を制覇しており、バルドビーノ・ダッスも1976年にシーズン最後の2戦で連勝している。欧州ツアーで最後に連勝を飾ったのはマキロイで、既に「BMW PGA選手権」と「全英オープン」を制覇していた今年の輝かしい夏に「WGCブリヂストン・インビテーショナル」と「全米プロゴルフ選手権」を立て続けに制覇した。

マキロイは最低でも今季を5,427,869ポイントで終えることになる。これはドバイでの最下位のポイントを現在のポイントに加算したものだが、ウェールズのドナルドソンが次の2戦で連勝したとすると合計5,790,483ポイントとなる。この場合、ドナルドソンを抜いてゴールするには、マキロイはドバイで5位以内に入る必要がある。(マキロイは「トルコ航空オープン」に出場しない)

ガルシアが連勝した場合5,696,662ポイントとなるため、マキロイがリードを保つにはドバイで7位以内に入る必要がある。既にファイナルシリーズの「BMWマスターズ」を制したシームが残り2戦で連勝した場合、マキロイはジュメイラ・ゴルフエステーツの東コースで行われる大会で17位以上の成績を残さなければならない。

「レース・トゥ・ドバイ」でさらに下位の選手にとって、ザ・モンゴリエ マックスロイヤルで開催される「トルコ航空オープン」は「DPワールドツアー選手権」の出場権を手にする最後のチャンスとなる。シーズン最終戦には、日曜夜の時点で「レース・トゥ・ドバイ」の上位60位までにだけ出場権が与えられる。

また最終盤の2大会は、シーズン終了後に500万ドルのボーナスプールが分配される「レース・トゥ・ドバイ」のトップ15に入る最後のチャンスでもある。ファイナルシリーズが残り2週となった現時点では、アイルランドのシェーン・ローリーが15位につけている。

2014年 トルコ航空オープン