ウィルソンが復調をアピール コースレコードタイ「64」
コースレコードに並ぶ「64」でカーヌスティをラウンドし、センセーショナルな形で復調を見せつけたイングランドのオリバー・ウィルソンが「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」の初日を終え、首位に立った。
2008年の「ライダーカップ」で欧州代表としてプレーし、欧州ツアーでは9度にわたり2位に入っているウィルソン。ポール・マギンリー率いる欧州がトロフィーを掲げた先週の時点では世界ゴルフランキングを792位まで落とし、現在の主戦場であるチャレンジツアーでも今季はトップ100圏を外れている。
しかし、先月のカザフスタンで2日目に「63」を出すなど、好調時のパフォーマンスからそう遠くないところにいることを予見させていた34歳のウィルソンは、最終ホールで9メートルのバーディパットを沈めるなど、初日を9バーディ、1ボギーでラウンドし、ラファエル・ジャクリンに1打差をつけて首位に立った。
「コースに出てバーディを奪うのはいいものだね」とウィルソン。「今後のことを考えると、まずカーヌスティを片付けたのは理論的に最良と言えるけど、それだって、きちんと良いスコアを出さないことにはその利を生かせないわけで、それを果たせて嬉しいよ」。
「ダンヒル・リンクスは僕にとって常に1年で最高の大会の一つなんだ。もちろん、ここにいられることに感謝しているけれど、今僕は自分自身のゴルフをして、またトップのカテゴリーでプレーするチャンスが得られるように取り組んでいるところなんだ」
「すばらしい大会だ。すごく楽しいし、みんないつもとは姿勢がちょっと違うよね。隔絶された通常の大会とはちょっと違うんだ。キャディやアマチュアの選手たちと時間を過ごしたり、彼らに気を配ったりするからね」
「良いフォアボールだったし、楽しかったよ。それに、この形式ではそのやり方がいいんだ。というのも、ずいぶんと長い間コースにいるからね」
「リーダーボードに名前が載るのはいいね。さっきも言ったように、僕は自分のプレーに本当に満足している。頑張って努力してきたし、自分のゴルフは常に進歩しているんだ」
近年の傾向とは異なり、上位の2選手は、セントアンドリュースのオールドコースとキングスバーンでも同時に開催されたプロアマ大会をカーヌスティでプレーしている。
これまで3コースの中では、カーヌスティが伝統的に一番難しいコースとなっていたが、初日のコンディションでは比較的易しくなったようだ。
メジャー3勝のパドレイグ・ハリントンもカーヌスティで幕開けを迎えた一人であり、終盤の2ホールで連続ボギーを叩きながらも6アンダーとして、3位タイにつけている。
初日はキングスバーンをプレーした同じアイルランドのシェーン・ローリーも3位に並んだ。
グレンイーグルスでプレーした4人組の中では、初日を「68」でラウンドしたスコットランドのスティーブン・ギャラハーが最上位につけており、ともにルーキーとして「ライダーカップ」を戦ったビクトル・デュビッソンは「71」。世界ランキング1位のロリー・マキロイは「73」、マーティン・カイマーは「74」でそれぞれ初日を終えた。7月以来2度目の欧州ツアー出場となった欧州代表のキャプテン、ポール・マギンリーは「72」でラウンドした。
グレンイーグルスでのシングルスでは、スコアに換算すると8アンダーでラウンドし、リッキー・ファウラーを5&4で下したマキロイだったが、この木曜のラウンドで奪ったバーディはわずか一つにとどまった。
マキロイは「率直に言うと、平板な感じだった」と述べた。「当然、僕らが先週プレーしたときの観客やその他のことと比べると、ここは少し静かなんだけど、それでも父とプレーできて楽しかったよ」。
「もう少し良いプレーをして、もういくつかバーディを奪えたら良かったとは思うけれど、残りの数日でそういう感じでプレーできたらいいね」
「毎週勝ちたいと思っているし、今週だって良いプレーをして、少なくとも優勝を狙いたいね。自分にとってベストなスコアではなかったけれど、これで一番難しいコースは片付いたわけだからね」