首位浮上に驚くローリー「ここでは一度も・・・」
「ISPSハンダ・ウェールズオープン」は、シェーン・ローリーがケルティックマナーリゾートでの2日目をノーボギーの「65」でラウンドし、スター選手が居並ぶリーダーボードの首位に立って大会を折り返したが、彼自身はその順位に驚いていると明かした。
今季3度のトップ10入りは何れも英国の地で果たしているアイルランド出身のローリーは、6バーディ、ノーボギーで2日目をラウンドし、通算9アンダーまでスコアを伸ばして初日トップのジュースト・ルイテン、そしてベルギーの飛ばし屋ニコラス・コルサーツに1打差を付けて首位に立った。
2012年の大会王者トンチャイ・ジェイディー、そしてかつての「ライダーカップ」のスター選手であるイタリアのエドアルド・モリナリはさらに1打後方の通算7アンダーで続き、来週グレンイーグルスで欧州を代表してプレーするジェイミー・ドナルドソンは2日目を「67」で回り通算5アンダーとして、ウェールズ人として初めての母国での大会制覇へ向けて望みを繋いだ。
27歳のローリーは、この2010年の「ライダーカップ」開催地へは過去に4回足を運んでおり、そのうち予選通過を果たしたのは39位で終えた4年前の大会のみである。今日のラウンドを終え、ヨーロピアンツアー2勝のローリーは、「すごく満足だ。ここでは1度も良いプレーができた試しがなかったから、2ラウンドを終えて首位というのはナイスだね」と話した。
「大会はまだ先が長いけれど、週末を楽しみにしているよ」。「昨日はドライバーがそこまで良くなかったけれど、それでもそこそこのスコアは出せた。今日はドライバーがだいぶ良くなった。もっと真っ直ぐ飛ぶようになって、多くのチャンスを作り出すことができ、パットも決まったから良かったよ」。「今週はいけるという感触があったんだ。先週は日曜のバックナインを10位あたりで迎えたし、その前のスイスでも同じような感じだった。もし、今週も日曜のバックナインを同じような状況で迎えることができたら、優勝を狙いに行くよ」。
「イタリアオープン」で4位に入り、タイトル防衛をかけて臨んだ先週の「KLMオープン」では5位に入った28歳のルイテンは、「ハッピーだ。今日はタフだったね。というのも、昨晩の雨で昨日と比べてグリーンが柔らかくなっているのに加え、奥のピンポジションがね。7番アイアンでさえ4、5ヤードスピンして戻っていたので、グリーン奥を狙わなくてはいけないのが厳しかった」と述べた。
「ライダーカップ」に出場した2012年の「ボルボ世界マッチプレー選手権」以来、勝利から遠ざかっているコルサーツは2日連続で、パー5の18番でイーグルを奪い、この日のラウンドを「68」にまとめた。「今季序盤は何カ月か苦しんだし、2年ぶりに優勝できたら大きな意味を持つことになる」とコルサーツ。「今日は良いスタートが切れたのだけど、ラウンドの中盤で2つの愚かなミスを犯してしまい、それでラウンドをふいにしてしまうところだったけれど、最後のあのパットが入って良かったよ。あれは10メートルのパットで、横に2.5メートルくらいは切れたんだ」。
ワイルドカード(主将推薦)で「ライダーカップ」に出場するスティーブン・ギャラハーとリー・ウェストウッドは、成績は異なるが抱いた感情は同じようなものだった。
ギャラハーが予選落ちを喫し、準備にあてた大会での早出を余儀なくされながらもリラックスした心持ちで家路についたのに対し、予選通過を果たし、グレンイーグルスへ向けゴルフを研ぎ澄ませる上であと2ラウンドを約束されたウェストウッドも同様に満足している。
「昨日はすごくタフだった」と、2日目を2バーディ、1ボギーでラウンドしたギャラハー。2つのバーディは何れもパー5でのものである。「昨日は調子の波に乗るのが難しかったけれど、今日は大分良くなった。昨日はまだ来週のことを考えていて、力が入り過ぎていたのかもしれない」「今はいい感じだ。肉体的にも精神的にもいい感じだから来週が楽しみだね。今日は午後に家路について、週末はリラックスして過ごすよ。もしかしたら月曜の朝にトーマス(ビヨーン)と9ホール回るかもしれない。準備は整っているから、あとはあっちへ行ってやるだけだね」。
米ツアーのフェデックスカッププレーオフ第1戦でシリーズから敗退して以来、高いレベルでのプレーができていないウェストウッドだったが、この日は初日の「73」から一転し、ラスト4ホールで重要な2つのバーディを奪うなど、「69」でラウンドした。
「あと2ラウンド回る必要があるね」とウェストウッド。「昨日はそこまでコンペティティブではなかった。酷く散漫な感じでね。でも今日はソリッドだった。いくつか怪し気なショットはあったけれど、最後の4ホールで2バーディを奪って、週末もここでもう2ラウンド真剣勝負ができるようになったのは良かったね」「ずっと練習を積んできたし、足繁くジムにも通っているけれど、試合勘が完全じゃないんだ。3週間のオフがあったので、鋭さが失われているんだ」。
ギャラハーと同組でプレーしたチームメートのビヨーンは初日の「71」に対し、2日目は「69」として通算2アンダーとした。グレンイーグルス組ではドナルドソンの「67」が最も目を引く出来となった。