2014年 NH コレクションオープン

ソトグランデでの地元優勝を狙うカニサレス

2014/04/02 12:07

ヨーロピアンツアーの直近のチャンピオンであるアレハンドロ・カニサレスは「NHコレクションオープン」への出場を確約した。

初日から首位を譲らずに完全優勝を果たした「ハッサンIIゴルフトロフィー」を経て、地元スペインでの戴冠を目指すカニサレスは、戦いの舞台が自身の良く知るカベル・ロビンソン設計のラ・レゼルバ・デ・ソトグランデとあって、優勝候補の一人となっている。

カニサレスは、「ラ・レゼルバ・デ・ソトグランデはよく知っているコースだ。ここでは2008年の『スペイン選手権』でプレーしているし、たまに父とここで練習もするんだよ。やや長めのコースでね、ティショットは打ち易いけれど、起伏に富んでいてグリーンはうねっているね。いくつか長めのホールがある。例えば6番ホールは3番ウッドじゃないと届かないパー3だ。風が大きな要因となるね。それ次第でコースは非常に厳しくなる」と語った。

「この地域では『NHコレクションオープン』はとても重要な大会だね。やや控えめな初年度となるかもしれないけれど、成長の余地は多分にあるし、更に多くの大会がまたスペインで開かれるようになり、スペインでのゴルフの発展を後押ししてくれたら良いね。人気のあったバルデラマの大会を失ったのは残念だった。あのセルヒオ・ガルシアミゲル・アンヘル・ヒメネスが戦った(2011年のアンダルシアマスターズの)最終日は、コスタ・デル・ソルをゴルフの盛んな土地として名高いものにしたからね」。

モロッコでヨーロピアンツアー2勝目を飾ったカニサレスは、自信を持って今週の大会に臨むことになる。

8年間遠ざかっていたタイトルを再び手にしたことによって、31歳のカニサレスは再び大望を抱くことができたようだ。

彼は語る。「今はとにかく前進するのみだし、世界のトップ50以内に入るのが次の目標だね。そこへ到達するには、一つ一つ小さな目標をクリアして行かないといけない。毎週優勝争いを続けて、継続的にトップ10入りを果たさないといけないね。地に足をつけ、焦点を定めて全てのショットでベストを尽くせば、高い目標は自ずと達成されるはずさ」。

「2006年にプロへ転向したとき、僕の目標はヨーロピアンツアーで優勝することだったんだけれど、それは『ロシアオープン』でいきなり達成された。あれは出場3試合目で、世界の頂点へ上り詰めたような思いがしたけれど、少し早すぎたんだと思う。次の勝利までの約8年間は色々なことを学ぶ経験を積めたね。特に自信を深めることができたんだ」。

「自分が良いゴルフをできるのは分かっていたのだけれど、自分自身を信じる術を学ぶ必要があった。この8年間は、トップの選手たちを見ながら一歩一歩前へ進んで来たんだ。彼らとプレーをする機会に恵まれる度に、プレーその物ではなく、ゴルフに対する姿勢に大きな違いがあることに気がついたんだ。姿勢と自己への信頼が鍵だね」。

「面白いことに、モロッコの前は自信を失っていたんだ。ショットは良くなかったし、パットも今ひとつだったから自分のゴルフに対して少しナーバスになっていたんだよ。だけど、火曜にはコーチと充実した練習を積むことができ、それにフィル・ケンヨンと共に練習グリーンで1時間近く過ごせたのが助けになったね。それ以来、自信を取り戻すことができ、パットは入るようになり、スイングもしっかりできるようになったんだ。好調とは程遠いと思っていたけれど、ものの5分で修正することができた。木曜は僕のキャリアでも最高のラウンドの一つだったね。そして日曜は、これはすっかりしきたりになっているのだけど、スペイン人選手全員をディナーに招待して、素晴らしい時間を過ごしたよ。ソトグランデでも日曜に祝福できたら良いね」。

2014年 NH コレクションオープン