ドナルドソン、不運に狂わされることなく首位浮上
不運なペナルティをものともしなかったウェールズのジェイミー・ドナルドソンがサンシティでの「ネッドバンクゴルフチャレンジ」2日目のラウンドを終え、3打差の首位で大会を折り返した。
ドナルドソンは、木曜の午後にサンシティを襲った2度目の雷雨の影響により順延となり金曜の朝7時30分に再開された第1ラウンドを「67」でラウンドした。
これにより38歳のドナルドソンは、第1ラウンドを終えて首位に立ったスペインのセルヒオ・ガルシアの1打後方につけると、2日目のラウンドを7バーディ、1ボギーの「66」としてリーダーボードのトップに躍り出ることに成功した。
唯一のボギーはフロントナインを「31」とした直後、パー5の10番ホールでのものだった。ドナルドソンはティショットをフェアウェイバンカーへ落とすと、続く2打目をバンカーのアゴに当ててしまった。
不運にも、跳ね返ったボールはフォロースルーに入っていたドナルドソンのクラブのシャフトに当ってしまい、そのままバンカーの中へと落ち、1打のペナルティが科されることとなってしまったのである。
しかしながら、4打目をフェアウェイへ出したドナルドソンは、残り150ヤードの5打目で美技を披露し、ピン側30センチ以内へ寄せて被害を最小限に食い止めると、その後、13番と14番で連続バーディを奪ってスコアを伸ばした。
「ああいう突拍子もない事って往々にして起こるものだけれど、忘れて先へ進まないといけないんだよ」と、1月にアブダビで欧州ツアー2勝目を挙げて2013年のレース・トゥ・ドバイを5位で終えたドナルドソンは述べた。「終わってみれば6打で済んだのだから御の字だよ!」
「この2ラウンドはとても良いプレーができているし、良いショットも多かったから、自分のプレーには満足しているよ。今日は、初日の分の残り6ホールをプレーして、45分間の休憩を挟んで2日目のラウンドとなったから、とても長い一日だったね」
欧州ナンバーワンにしてレース・トゥ・ドバイの王者であるヘンリック・ステンソンと米国のライアン・ムーアが通算8アンダーとして2位タイにつけた。両者ともにノーボギーのラウンドとするなか、ムーアは2日目のベストラウンドとなる「65」を記録したのに対し、ステンソンは「67」で2日目のラウンドを終えた。
ディフェンディングチャンピオンのマーティン・カイマーとデンマークのトーマス・ビヨーンはさらにその1打後方につけ、2日目を「73」と苦しんだガルシアが通算5アンダーで追う展開となっている。