2013年 ISPSハンダ・ウェールズ・オープン

ボーディ、見事な“上がり3ホール”で戴冠

2013/09/02 10:56
最終日にバーディラッシュを決めて逆転優勝を果たしたグレゴリー・ボーディ(Andrew Redington/Getty Images)

グリーン上で黄金のタッチを掴んだグレゴリー・ボーディ(フランス)は、息をのむ終盤のプレーでスコアを伸ばし「ISPSハンダ・ウェールズ・オープン」での優勝を飾った。

14番ホールを終え、昨日首位に立ったピーター・ユーラインと首位タイで並んでいたものの、最終盤の快進撃で見事に勝利を引き寄せた。

ボーディは、難しい50フィートのロングパットを沈めた16番でのバーディに続き、17番でも15フィートのパットを決めバーディとした。

そして迎えたパー5の18番も、ボーディにとっては妨げもなく30フィートのバーディパットを沈め、最終日のスコアを「67」として通算8アンダーで今大会を終えた。

「信じられないラウンドでした」と述べ、「最終3ホールで立て続けにバーディを奪うことができ、とてもハッピーです」。

「この素晴らしいコースで優勝できた事は、一生の思い出となるでしょう。これまで、このコースでは数々の素晴らしい瞬間がありました。18番ではライダーカップのことが頭に浮かびましたので、このトロフィーを勝ち取ったことを誇りに思います」。

ボーディの追い上げにより、最終日スタート時点の3打リードを生かせなかったユーラインは2位に甘んじることになった。

ユーラインにとって楽な日にならないであろう兆しは、序盤から見受けられた。

実際、24歳のユーラインは2番でバーディを奪って自信を深めたように見えたが、その後の2ホールは連続ボギーとした。ただし、3番でのボギーは45フィートのパットを沈めてダブルボギーを逃れたポジティブなものではあった。

その後はパーで凌ぎ、後半へ折り返すところでは通算6アンダーとしていた。

しかし、直後の10番をボギーとし、15番ではバーディを奪って一時的に首位へ返り咲きはしたが、その後はボーディが最終盤に見せた快進撃について行くことができなかった。

とはいえ、17番では素晴らしいタッチでバーディを奪うなど、ユーラインにも最後まで優勝の可能性はあった。しかしながら、ボーディの決定的とも言える終盤の3連続バーディに対し、ユーラインは最終ホールをボギーとしてしまった。

この勝利によりヨーロピアンツアー4勝目を飾ることになったボーディは、2番ホールでバンカーショットを直接カップインするイーグルを奪い、序盤に首位タイへ浮上することに成功。

6番では残り84ヤードからの寄せワンによるパーセーブに失敗し、一時は首位を明け渡したが、9番でのバーディで再びユーラインに並び首位に立った。

この後、ユーラインも必死に食い下がりはしたが、最後はボーディがしなやかに応戦し、勝利を掴んだ。

2013年 ISPSハンダ・ウェールズ・オープン