前年覇者ポール・ローリー、連覇の先に狙うもの
ディフェンディングチャンピオンのポール・ローリー(スコットランド)は、今週の「ジョニーウォーカー選手権 at グレンイーグルス」で、昨年披露した自身最高ともいえるパフォーマンスを再現しようと必死だ。
44歳のローリーは12ヶ月前、グレンイーグルズホテルで、2位に4打差をつけ、欧州ツアー8勝目を挙げた。
歴代全英オープン王者は、その1週前に2012年ライダーカップ出場を決めていた。そのプレッシャーが無くなったことで、自ベストのプレーができたと感じている。
「間違いなく最高の時だった」。スコットランド人選手としてこの5年間で唯一の勝利を挙げたローリーは振り返る。
「我々のティオフ直前に、ライダーカップのチームに入ったことを教えられた。長いことプレーをしていなかったので、大きなボーナスだったね。どうしてもプレーしたかったから、その不安が取り払われて安心したし、またゴルフに集中することが出来た」
「昨年の大会は最高だった。ティからグリーンまで、自分のキャリアの中でもベストのパフォーマンスを発揮できた。パットの調子はもう一つだったのに4打差で勝てたということは、どれだけ他が良かったかということだろう」
「スコットランドの大会ということを除いても、ディフェンディングの大会に戻ってくるのは気分がいい。楽しみだね」
今大会は、2014年ライダーカップが開催されるグレンイーグルスが会場とあって、ポール・マギンリー主将が選抜する候補選手について、かなりの話題になっている。ローリーも早く自身の名をその中に入れておきたいところだ
そのポイント争いは、来週のウェールズ(ISPSハンダ・ウェールズオープン)から始まるが、ローリーは「前回同様に、早めにポイントを挙げておきたいと思っているよ」と付け加えた。
「ライダーカップの年には、間違いなく好スタートを切る必要がある。それによって自信を築き、自分の地位を固めることができるんだ」
「尊敬する前回の主将、ホセ(・マリア・オラサバル)とは、長い知己があり、ライダーカップが彼にとってどれほど意味があるか知っていたので、前回(12年、米イリノイ州、メディナCC)のチームには入りたかった」
「初めてライダーカップでプレーしてから15年経ったが、自分が果たした貢献なんてわからないものさ。だからグレンイーグルスで代表に選ばれるチャンスを獲得するためにも、前回の代表には入らなければならないと思っていたんだよ」
「もう1度代表に選ばれたなんて信じられないことだったよ。モチベーションが大きいほどパフォーマンスを損なうので、前回は正しいバランスを保つように努めたんだ」
「代表の権利を獲得するのは難しい。何度か失敗もした。サム・トーランス主将のチームに選ばれるために必死だったときは、一生懸命にやりすぎ、試合に出すぎて、失敗してしまった。でも前回は成功した。私は本当にこのコースでライダーカップチームの一員としてプレーしたいんだ。きっと最高だから」