レビーとノレンがエルスを捕らえる
「BMWインターナショナル・オープン」は、アーニー・エルス(南アフリカ)にアレクサンダー・レビー(フランス)とアレックス・ノレン(スウェーデン)が並び、首位は三つ巴となって最終日を迎える。
エルスは3日目を、レビーとマシュー・ボールドウィン(イングランド)と同じ組でスタート。しかし激しい雨による2時間20分の中断後、4度のメジャー大会王者である彼は何度かスリーパットしてしまったものの、ラスト5ホールで3つのバーディを奪って挽回し、3アンダー「69」のラウンドとなった。
全英王者のエルスは最終ホールでツーパットのバーディを奪いレビーとノレンに並んだ。1打差でボールドウィンとトーマス・ビヨーン(デンマーク)が追いかけている。
「全体的には満足しているよ」と、ゴルフクラブ・ミュンヘン アイヒェンリートでの初日の「63」以来リードを保ち続けていたエルスは言った。
「前半9ホールではグリーン上のゲーム運びがうまくいかず、結局ペースを掴むことができなかった。どういうわけかグリーンが少し速めで、オーバーさせ続けてしまい、返しのパットが決まらなかったんだけど、後半9ホールで微修正を行い、スコアは改善したね」。
「あの3つのスリーパットさえ無ければ、もっといいスコアを残せていたはずなのだけどね。2位以下を引き離すべく良い感じでプレーをしていたのに、逆の結果になってしまった。いくつかのミスも出てしまったしね」。
「まだ良い位置につけていることにかわりはないよ、単独首位か首位タイかの差だね。明日は全てをかけてプレーしないとね」。
Qスクール上がりのレビーは、まだ駆け出しのヨーロピアンツアーのキャリアーにあって10位より良い成績を残した経験はない。しかしこの日は忍耐強く、4バーディ2ボギー(そのうちの一つ、薮に打ち込んでしまった15番ホールは更に酷いスコアになる可能性すらあったが)の「68」でラウンドした。
「いいプレーができました。とても幸せです。エルスのような素晴らしいプレーヤーと一緒にラウンドできるのは素晴らしいことです」と22歳のレビーは言った。
「彼とプレーできたのは良かった、とてもハッピーですよ。アンビリーバブルです。タフな戦いでしたが、この位置はいいですね。私は優勝する為に練習してきましたし、明日もこの位置にいたいですね。トップでプレーすることが好きですし、私はこの位置にいることを好みます。いつもこうありたいものですね」。
「明日は何が起こるかわかりませんが、今日のようにプレーをし、コースも良いコンディションになってその中でプレーができたら良いなと思います」。
ノレンの3日目は幾分低調な出だしとなったが、それでも前半9ホールを4アンダー「32」で回り、11番ホールで奪ったバーディにより、首位に躍り出た。
15番ホールのボギーにより一度首位から陥落したが、ワンオン可能なミドルホールの16番で25フィートからのイーグルパットを決め首位グループに加わって3日目をフィニッシュした。
「多くの良いショットと、いくつかの悪いショットがありました。しかしそれはいつものことです」とノレンは語った。
「多くの選手達と争う中ではアグレッシブにプレーしなければいけません。リーダーボードは多くの良いプレーヤー達でひしめいています。だから、私はアグレッシブにプレーしました。明日は今日よりも更にアグレッシブにプレーしますよ」。
「15番ホールではボギーを叩いてしまいましたが、その後(16番でのティショットの)、3ウッドの距離は完璧でしたし、上手く打てました。マルセル(シーム)が私の前にほぼ同じような打球を打っていたので、私にもできると思いました。そこから上手くパットを沈めることができて、完璧でしたね」。
ピーター・ユーライン(アメリカ)は通算13アンダーで6位、さらに通算12アンダーで首位から3打差の位置にはドイツ勢のマーティン・カイマーやシームを含む5人の選手が並んでいる。
カイマーとシームは共に「69」でラウンドし、7位にはその他に、「67」で回ったジュースト・ルイテン(オランダ)とプロデビュー戦であるブランドン・ストーン、そして「70」で回った前回王者のダニー・ウィレット(イングランド)らがつけている。