トム・ルイスが完璧なゲーム運びで首位
トム・ルイス(イングランド)はトップフォームを取り戻し、「ライオネスオープン powered by グリーンフィニティ」の初日を首位で終えた。
ルイスは2年前、プロ選手としての3度目の出場となった大会、「ポルトガルマスターズ」で優勝を果たすも、以来ストロークプレーの大会ではトップ10に入ったことがない。
しかし、ダイヤモンドカントリークラブで初日に9アンダー「63」と完璧なスタートを切り、ついに状況を覆すチャンスが到来した。
「素晴らしい初日でした」と、ここまで6大会連続で予選落ちとなっているかつてのアマチュア界のスターであったルイスは語った。「前半は17番ホールと18番ホール、幸運に恵まれた形だったけれど、後半はよりリラックスしてプレーできました。多くのパットを沈めることができたことが、これまでの今年の大会と今日の唯一異なることです」。
「今年は非常にタフな戦いとなってきたが、徐々に良くなってきていたし、良いプレーもできていました。今日は一気にそれらが結果に現れたけれど、あと3日間それを続けられたら最高ですね」。
「いつものラウンドや大会ではダブルボギーを叩くことで、優勝争いから脱落してきました。だから極力そういったミスを減らし、自分自身を落ち込ませないよう、多くの人々とハードな練習をしてきました。友人や家族、素晴らしいコーチ達のサポートがあってこそです。才能だけで乗り切ろうなんて言い訳はできませんから」。
「我々は多くの異なる場所、コース、時差の中を転々としてきました。それはどの選手にもできることだけれど、その中の数週間は良い出来、数週間は良くない出来となってしまいます。だから良い出来の週で本当に結果を残せる週としなければいけないし、良くない出来の週をなくしていかないといけないですよね」。
「私はかなりの忍耐ではなく、多くの期待を胸にしています。昨年は苦しみ、自信の裏付けとなるような自身への期待も下がってしまっていたけれど、明日も今日のような良いスタートを切り早い段階でバーディを奪いたいです。ミスは最低限に抑え、その意識をこの大会中も続けることで予選落ちをしないようにしたいし、良い結果を残したいと思います」。
2位のジュースト・ルイテン(オランダ)は7アンダーでラウンドし、首位を2打差で追っている。3位には6アンダーのアレクサンダー・レビー(フランス)とイングランド勢の3選手、グレーム・ストーム、サイモン・ダイソン、リチャード・マケボイがつけている。
ルイスと同様に、唯一の欧州ツアー制覇が2011年まで遡る27歳のルイテンは、最初の6ホールで5つのバーディ、さらに後半でも3つのバーディを奪った。ボギーは13番のロングホールでの一度のみだった。
「初日で良いスコアを残すことはいつでも気分がいいものですね。4つのホールを回った段階で4アンダー、初日を終えるまでもその調子をキープできました。何度もフェアウェイやグリーンを捕らえることができたし、まるで今日はパターが友達のようでしたよ」とルイテンは語った。
「コースは乾き始めているけれど、ボールがあらゆる方向へ飛んでいってしまうこともありません。グリーンはパットを沈めるには良い状態です。今日の天気は最高だったし風も強くなかったから、今日は強風によってタフなラウンドになるということもなかったですしね」。
「ここでは最初にして、唯一の参加だった2年前のプレーはいい出来でした。その時は3位だったけれど、今日また再びこのコースで良いプレーができることを証明しましたよ」。
「別に誰がコースと相性が良いかという点は大事ではなく、ただ出場して極力ロースコアに抑えることに尽きます」。
2007年の「フランスオープン」王者のストームは、7番ホールから3連続でバーディを奪い前半を「32」とし、11番のショートホールでもバーディ、13番のロングホールでは2フィートに寄せるアプローチを見せてバーディ、14番でも6フィートに寄せる素晴らしいアプローチでバーディを奪った。唯一のボギーを叩いたのが最終18番ホールだったのは素晴らしいラウンドに多少水を差すようで残念ではあったが。
「今日はゲーム運びの調子を維持できたし、ティからグリーンまで、これまでやってきたように良いプレーができました」と唯一の欧州ツアータイトル獲得が2007年まで遡るストームは言った。「3度だけグリーンを捕らえることができませんでしたが、いくつか良いパットを沈めることができました」。
「今日は8アンダーで終えることができたはずでしたが、2度チャンスを逃してしまいました」。
「6番アイアンで完璧な位置取りをしていた最終の18番でボギーを叩いてしまったのは残念です。最後の数ホールで2度、アイアンを少し引っ張ってしまいました。ランチのあと、それらを挽回する為に整えていかないといけないですね」。
「初日概ね良いプレーができた以上に、良いゲーム運びだった7番、8番、9番の後、10番でも同じようにバーディを奪うべきであったと思っています」。
チャレンジツアーを経て欧州ツアー初年度、まだ予選通過は2大会のみであるレビーは、ストームと同様に最終18番ホールでボギーを叩くまでは7つのバーディを奪い、強い印象を残した。
すでに欧州ツアー史上最年長の優勝記録を持つミゲル・アンヘル・ヒメネス(スペイン)は、5アンダー「67」で回り、さらに自身の持つ史上最年長記録を更新すべく7位につけている。ディフェンディングチャンピオンのベルント・ウィスバーガー(オーストリア)は6番と7番で連続してバーディを奪い4アンダー、「68」で回った。
「うぬぼれはしないけれど、良いスタートだったと思います」と地元オーストリアでのプレーとなるウィスバーガーは言った。「良いプレーを維持しつつ、多くの状況に対処しなければいけませんでした。とくに前半9ホール。後半は少ないチャンスをしっかりものにしていかなければならなかったので」。
「昨年の初日は「71」。今年はそれより3つ良いので今年は20アンダーを狙っていけるのではと思っています」。