イロネンがスウェーデンで快勝
ミッコ・イロネン(フィンランド)は「ノルデアマスターズ」の最終日、ブロホーフスロットで6年前の同大会で優勝して以来の欧州ツアー優勝を果たした。
過去2度の欧州ツアー優勝は2007年(そのうちの2度目がこの大会だった)まで遡る33歳のイロネンはそのギャップを埋めるべく、特に今大会の2日目での好調が大きく、他の選手を引き離すことに成功した。
最終日は3アンダー「69」で回り、通算21アンダーとしジョナス・ブリクスト(スウェーデン)に3打差をつけた。3位には最終日を「66」でラウンドし、週末だけで12アンダーとして通算17アンダーまでスコアを伸ばしたオーストリアのベルント・ウィスバーガーが入った。
イロネンは2番ホールでの3フィートからのアプローチが功を奏しバーディを奪い、3番ホールでもその2倍の長さからのバーディを奪った。
前半9ホールを「34」で回り、11番ホールでは12フィートからのバーディを奪い、12番のロングホールでは唯一の失敗となった3パットのボギーを叩いた。
しかし13番ホールでは、3フィートへ寄せる素晴らしいアプローチからバーディを奪ってすぐに挽回し、そこから最後まで危なげないゲーム運びを見せた。
「すごく特別だったね。今日は特に、フィンランド中からのサポートを受けていると感じることができたよ」とイロネンは語った。
12番ホールでのボギーについても「最初のパッティングでは上手くいったと思った。それにこの数週間、もしボギーを叩いたとしても気にしないと言ってきただろう?なぜなら、間違いなくそれを挽回することができると思っているからね。それで13 番では今大会初めて2オンを狙っていったんだ」と続けた。
イロネンは今シーズン、「ボルボ中国オープン」でブレット・ラムフォード(オーストラリア)に次ぐ2位に終わり、その前のモロッコで行われた「ハッサンII ゴルフトロフィー」でも2位だった。彼はそれらの失望から立ち直ることとなったこの優勝を喜んでいた。
「すぐに立ち直ることができて本当によかった。とても満足している。ただ、私が中国で目の当たりにしたもの、それは決して大会に勝つことができなかったことじゃない。ブレットが本当に良い戦いをしたということだ。彼には敬意を表するよ」とイロネンは続けた。
「間違いなくこの数週間、この瞬間を待っていた。人々は私が優勝することを期待していたけれど、私が本当に期待していたのは自分自身に打ち勝つことだ。2位が続いた後に、こうしてやってのけたことは本当に満足しているよ」。
「(前回優勝以来)長い時間がかかったが、優勝した時の気持ちはまだ忘れていない。そして日々の中にはアップダウンがあるが、今はそのバランスを保つことができるようになった。人生は最高だ、家族も最高だ、ゴルフでも結果を残した。言うことなしだね」。
ブリクストは9番ホールで長距離のイーグルパットを決めて2打差まで迫るも、11番のショートホールではグリーンを捉えられずボギーを叩き、13番ホールでも池に打ち込みダブルボギーとして、最終日は「68」で回った。
同じくスウェーデン人で2011年大会覇者のアレクサンダー・ノレンは、4番ホールでバーディを奪い首位を脅かすも、後半9ホールを1オーバー「37」で回り、2日目まで首位だったマッテオ・マナッセロ(イタリア)、トーマス・ビヨーン(デンマーク)、リカルド・カールバーグ(スウェーデン)とともに4位タイに終わっている。
「今週の戦いぶりには満足しているよ。優勝は出来なかったけれどいいゲーム運びはできた。だから満足しているのさ」と米国ツアーを主戦場とし、そこで昨年タイトルも獲得してきたブリクストは語った。
「とてもファンタスティックで、この先も忘れることはないだろう。それは母国に戻ってきて、これだけの歓声や応援を受けることができたことだ。驚き以外の何ものでもなく、本当に素敵なことだ。アメリカでプレーしている時にはなかなかないことだしね。素晴らしいよ」。