2013年 BMW PGA選手権

劇的な大会初日はキングストンがリードする展開に

2013/05/24 09:39
ライダーカップ代表メンバーが出遅れる一方で、トップスタートを切ったJ.キングストン(Getty Images)

BMW PGA選手権初日、南アフリカのジェームス・キングストンが雨による遅延となった初日に首位に立った。試合は最終組がティオフした直後の午後3時42分に落雷により中断となったが、キングストンは7バーディ、1ボギーの6アンダーでホールアウトした。

90分の遅延により、初日の全スケジュールを終えることができなかった。辺りが夕闇に包まれ、これ以上のプレー続行が不可能となったとき、コース上にはまだ5グループが残っていた。その5グループは明日金曜の早朝に第1ラウンドの続きをラウンドした上で、セカンドラウンドへ入る。初日を終了できなかった1人、オーストラリアのマーティン・ウィーゲレは折り返し前後の6ホール中5バーディ奪うなど、5ホールを残し4アンダーとした。

首位に立った47歳のキングストンは昨年ヨーロピアンツアーのシード権を失ったが、今大会はスポンサー枠で出場。そして首位に1打差の2位にフィンランドのミッコ・イロネン、更にその1打差の3位にスコットランドのスコット・ヘンリーとスペインのゴンサロ・フェルナンデスカスタノがつけている。

「僕はシード権を無くすような悪いプレーをしていないと思っていたから、そのことにはとてもフラストレーションが溜まるね」と2009年のメルセデスベンツ選手権で優勝したキングストンは言う。「僕はシーズンを通じてハーフはとても良いプレーができていたんだが、それをスコアメークに繋げることができなかった。とても受け入れがたいことだ」「今回この大会への招待を受けてここに戻ってこられたことはとても素晴らしい気分だよ。この機会を今日は十分に生かせたと思っている」

そしてイロネンはイングランド特有の夏の雨に見舞われたが、スコア「67」で直近3試合同様に2位につけた。「今日はスタートから少し寒かったね。そして一日中それが続いたよ」とモロッコと中国で2位に入ったイロネン。「今日は1日中、このレインウェアのズボンを脱ぐことはできないかなあ?なんて考えていた。でもそれは叶わなかった。9番ホールでも雨に見舞われたよ。そして昨日僕は友人に今日は雪になるんじゃないか?と言って笑われたけど、今日はまさにイングランドの夏だったね」

月曜にマデイラから飛行機に乗り込んだヘンリーは、本日ボギーでスタートするも4バーディ、1イーグル奪い、「68」で終えた。26歳の彼はこう言う。「後半、僕の名前がリーダーボード上にあるのを見て嬉しかった。夢のようでした」。彼は昨シーズン、カザフスタンオープンでプレーオフの末勝利し、チャレンジツアーを卒業してきた選手だ。

「今朝は少し緊張していました。今大会は大きなトーナメントですし初出場ですから。僕のゴルフをテストされているような感じですので、持っているものを全て出し切るのみです」

一方、150人の出場者の中のライダーカップ優勝者たちの何人かは上がり数ホールでスコアを崩した。2007年にプレーオフで敗れ、昨年は2位だったイングランドのジャスティン・ローズは上がり2ホールをボギーとダブルボギーとし、通算イーブンパーでホールアウト。世界ランキング2位のロリー・マキロイは12番ホールまで3アンダーとしていたが、上がり6ホール中5つのホールをボギーとし後半スコアを「41」、トータル「74」と出遅れた。

マキロイと同組で回ったグレーム・マクドウェルも18番ホールをダブルボギーとし、マキロイと同様「74」で初日を終えている。

イアン・ポールターは最後に2ボギー叩きスコアを「76」とし、本日「78」で終えたルーク・ドナルドはコリー・モンゴメリーに続く今大会3連続優勝、ハットトリックを狙っている。また、ライダーカップに出場したスター選手の一人、スペインのセルヒオ・ガルシアは最終18番のパー5で20フィートからのパットを決めてイーグル。本日「72」でラウンドした。

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