2013年 ハッサンII ゴルフトロフィー

シームを突き動かすマスターズデビューの大望

2013/03/30 06:59
今年の「マスターズ」初出場へのラストチャンスを活かすべく、着実に前進を続けるM.シーム (Getty Images)

ドイツのマルセル・シームは、「ハッサンIIゴルフトロフィー」2日目を終え、3打差のリードとなり、「マスターズ」初出場へ一歩近づいた。

ドイツ出身で32歳の彼が来月のオーガスタナショナルへ初招待される為には、今大会で優勝をし、世界ランク50位以内に入らなければならない。そんな中、彼は2日目のゴルフ・ドゥ・パレロワイヤルを7バーディ、3ボギーでラウンドし、通算12アンダーまでスコアを伸ばした。

「マスターズ」への最後のチケットをかけ、シームはこう述べている。「ベストを尽くすのみです。マスターズは、私がいつも参加を夢見ていた大会ですから。引き続き落ち着いて、初日、2日目のようなプレーができれば十分チャンスはあると思います」。

「実は、もう少し風が強まらないかな、と期待しています。私は風の中でもプレーを楽しめますし、私を追っている選手とも差をキープできると思います。このコースでは風さえなければ、皆良いスコアが出せますので」。

風が強かった初日の午前中と比べると落ち着いた天候の下、8ホール中4アンダーだった「フランスオープン」優勝経験者のシームにとって唯一悔いが残るのはリードを広げられなかったことだ。

「正直、もう少し出来たかな、と思います」とシームは述べた。「4番と7番のボギーは少し奇妙なものでした。なぜなら、フェアウェイのど真ん中にいたわけですし」。

「そこを除けば、トリッキーなコースを68でラウンドできたことを良しとしなければならないでしょう。アンダーパーで回れたのは良い事ですし、突出して良かったラウンドの翌日も同じような調子を保つのは難しいですからね」と述べた。

2011年の大会優勝者、イングランドのデビッド・ホージー、そしてフィンランドのミッコ・イロネンはそれぞれ本日「67」、「66」でラウンドし、シームにとって今一番近い挑戦者となっている。

イロネンは2007年欧州ツアーで一度優勝を経験している。本日16番ホールではティショットを4フィートまで寄せ、バーディ。17番ロングホールでは60フィートからイーグルパットを沈めた。6年ぶりに勝利のサイクルが回ってきたか。

「今朝のコンディションは非常に易しかったので、その利を活かしてプレーすることができました」と彼は述べた。「ベストのプレーだったとは言えませんが、いいスコアが出ました。幾つかボギーもありましたが、予想外のバーディも獲れました。全体的に見ると、良い一日だと思います」。

ホージーは本日最初の5ホールの中で4つバーディを奪ったが、8番ショートホールでダブルボギーを叩き、この日のラウンドを「34」で折り返した。しかし、10番と11番ホールでそれぞれ12、15フィートからバーディパットを沈めた。そして15番、17番でもバーディを奪い18番をボギーで終えた。

「全体的に見て、嬉しく思っています。良い位置について週末を迎えられます」とホージー。彼はコンディションが最も厳しかった木曜の午前中に「68」というスコアを出している。「優勝を経験した土地に戻ってくると、ポジティブな刺激を受けます。今週、私はそういった感じです。丁度調子が整ってきたところで、ここ数週間良いプレーをし続けています」。

スペイン出身パブロ・ララサバルは本日を「64」で終え、4位まで順位を上げた。「マスターズ」への招待を狙っているオーストリアのベルント・ウィスバーガーは「66」でラウンドし、5位タイで決勝ラウンドを迎える。

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