マスターズ出場の夢をつないだシーム
マルセル・シームは「ハッサンIIゴルフトロフィー」で優勝すれば、来月行われる「マスターズ」への参加資格が得られる位置にいる。まずは本日、「マスターズ」へのデビューをかけて初日のラウンドを素晴らしい結果で終えた。
ドイツ出身で32歳の彼は現在公式世界ランク72位である。来月のオーガスタナショナルへ招待される為には、今週の日曜までに世界ランク50位以内に入らなければならない。そんな中、本日ゴルフ・ドゥ・パレロワイヤルにて、8アンダーの「64」でラウンドしトップに立った。
今朝はコンディションが悪く、パーを下回ったのはたったの4人という状態であったが、午後になるにつれコンディションは徐々に回復し、シームはそれを上手く利用してプレーをした。「フランスオープン」優勝者の彼は2番ホールでボギーを叩くも、続く3番でイーグル、そこから続けてバーディを奪い、15番ホール迄で4つのバーディを奪い5アンダーとした。
その時点で彼はトップのスペイン出身アルバロ・ベラスコに並んだ。以前にチャレンジツアーで優勝を果たしたベラスコは、本日最初の11ホールで5バーディを奪った。
初日の午前中は、強風をものともせず4アンダー、「68」でラウンドしたイングランドのデビッド・ホージー、グレーム・ストームそしてサイモン・ウェイクフィールドらが牽引した。
「今日のゴルフコースは、風が風速20~30マイルで吹いていて非常に厳しかったので、4アンダーで終える事ができるとは思ってもいませんでした」とウェイクフィールドは述べた。これまで約300試合を戦ってきた彼は欧州ツアーでの初勝利を狙っている。
「(ラウンドを終えたとき)トップタイに並んでいたのは驚きましたが、今日は上手くプレーできました」。
シームと同様に「フランスオープン」で優勝経験のあるストームは、2009年以降の大会では未だに3位以内の成績を残していない。
「そろそろ実績を上げて、いい一年にしたいところです。これまで色々な面で変化を加えてきましたので、活気を取り戻したいです」と彼は述べた。
ホージーは2011年にこの大会で優勝しており、本日アガディールでは6バーディ、2ボギーの成績だった。
2度欧州ツアーの優勝を経験している彼は、11ホールを終え1アンダーであったが、後半に強さを見せた。3番ホールではアプローチに成功し4フィートまで寄せた。更に5番ホールでは60フィートからのバーディパットを決め、7番ではバンカーからチップインバーディを奪った。
「非常に良い出来でした」とホージー。更に「良いスタートが切れたと思います。運が良かった部分もありますが、試合中はそれも大事なことですから。(幸運を)いかに上手く使えるかが重要だと思います」と続けた。
「今日は沢山良いプレーができました。ボールのコントロールも定まっていました」。
「2年前にここで優勝しましたので、この場所に戻ってくるに当たり、その時の良いイメージを活力源としています。ここは非常に素晴らしいゴルフコースです。普段プレーしているコースとは違い、たくさんのランオフがあり、グリーンの膨らみもあります。しかしこのコースでは本当に上手くプレーができればスコアは伸ばせると、今日のプレーで証明できたと思います」。