2021年 ヨーロピアンオープン

「ポルシェヨーロピアンオープン」の注目選手

2021/06/05 07:14
前回の2019年大会を制したのはポール・ケーシー(Matthew Lewis/Getty Images)

欧州ツアーは、ドイツのグリーンイーグルスGCを舞台に「ポルシェヨーロピアンオープン」を迎えるわけだが、優勝候補として注目すべき選手は誰なのであろうか?

識者の予想

スカイスポーツのプレゼンターであるキット・アレキサンダーと、かつてレディースヨーロピアンツアーで選手やコーチとして活躍し、プレゼンターでもあるソフィー・ウォーカーは、それぞれ次の3選手を優勝予想に挙げた。

キットの予想

マティアス・シュワブ
この26歳はヨーロピアンツアー初優勝を待ち望んでいる傍ら、トップ10フィニッシュを量産している。先週のデンマークでの8位タイは、彼にとって今季5度目のトップ10であり、さらに「ブリティッシュマスターズ」でも11位タイに入っている。彼はこの大会がグリーンイーグルスで開催された直近の2019年に2位に入っており、その前年は7位タイだった。彼がもうじき勝つのは、確かなことだろう。

サム・ホースフィールド
2週前の「全米プロゴルフ選手権」で初めてメジャーでの予選通過を果たした(最終的には49位タイ)。このイングランド人選手は、今季5回出場しているヨーロピアンツアーのレギュラー大会の全てで21位タイ以上の成績を残しており、トップ10は3度果たしている。彼は米国から移動して来るため、他の多くの選手に比べて週のかなり早い段階でコース入りできるという利点を持っている。

ユースト・ラウテン
先週の「メイド・イン・ヒマーランド」での15位タイは、途中棄権した「テネリフェオープン」以来となる4週間振りの実戦復帰だっただけに、励みとなる結果となった。なお、彼は「テネリフェオープン」以前は、トップ12に3度入っている。今季、彼は平均ストロークで13位、ボギー回避率で2位、そしてパーオン率で3位とスタッツ的にあるゆる分野で上位に入っている。

ソフィーの予想

ポール・ケーシー
2019年大会の王者は、2週間前の「全米プロゴルフ選手権」での4位タイを経て、ハンブルグに帰ってくる。このイングランド人選手は、ドバイで優勝するなど、2021年は素晴らしいスタートを切っており、「ライダーカップ」代表選考にも、確かなインパクトを残している。世界ランキング21位の彼は、今季のパーオン率で2位にランクインしており、今週はヨーロピアンツアー16勝目を狙っている。

アブラム・アンセル
このメキシコ人選手は、先週の米PGAツアー「チャールズ・シュワブチャレンジ」での14位タイを経てドイツへとやってくる。世界ランク17位の彼は、フェアウェイキープ率72%(ランキング3位)、パーオン率70%(同14位)とし、グリーンを外した場合も卓越したショートゲームの技量を兼ね備えている(スクランブリングは8位)。「全米プロゴルフ選手権」の最終日ではその実力を遺憾無く発揮させ「65」をマーク。トップ10入りを果たした。アンサーはこのフィールドの中でも、かなりハイクオリティの選手であり、押しも押されもせぬ優勝候補の一人である。

ベルント・ヴィースベルガー
特にキャプテン推薦的に選出するこの大会の優勝候補は、デンマークで5打差をつけて優勝したベルントである。彼のショットは卓越しており、今季はパーオン率70%としているほか、2019年にはグリーンイーグルスで5位に入っている(2020年大会は中止)。世界50位の彼は、ウィスリングストレイツ行きへあと少しのところまで来ており、どうやらこの上ないタイミングで調子がピークを迎えることになりそうだ。

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