2020年 ISPS HANDA ヴィックオープン

ロウはP.ローリーの助言を得てタイトル防衛へ

2020/02/06 08:39
逆転してツアー初優勝を飾ったデービッド・ロウ ※撮影は2019年大会

「ISPSハンダヴィックオープン」でタイトル防衛に臨むスコットランドのデービッド・ロウは、大会に先立ち、同国の先輩であり1999年「全英オープン」王者でもあるポール・ローリーのアドバイスに耳を傾けた。

28歳のロウは1年前、最終ホールでイーグルを奪い、それまで首位の座を守っていたウェイド・オームスビーブラッド・ケネディ(ともにオーストラリア)に1打差をつける劇的な逆転勝利で大会制覇を遂げ、ヨーロピアンツアー初優勝を果たした。

とはいえ、ルーキーシーズンの5戦目で初優勝を遂げたロウにとって、その後はトップ20入りがわずか2回と順風満帆にはいかなかった。ロウはシーズンが進むなかでショートゲームで苦しんだことを認め、調整し直しを図るべく、腹を割ってローリーとの話し合いに臨んだ。

ポールとは「とても親しい間柄」というロウは「僕らは地元で一緒に練習するし、僕は彼のゴルフセンターで練習している」とし、さらに2人でショートゲームを重点的に取り組んだことを挙げ、「かなり手助けしてくれた」と感謝の言葉を口にした。

年末になるとその年のシーズンについて互いに振り返り合い、「ポールは僕に対して、常に正直でいてくれる。僕のショートゲームは年々悪化しているのだけど、彼は僕が十分練習していないと思っていて、それを口に出すことを恐れないんだ」。

「僕がショートゲームの達人だったことはこれまで一度もないけど、得意なことをより懸命に練習し、苦手なことの練習が疎かになりがちなのは自然なことだと思う」と持論を述べたうえで、「彼はその部分について、よりハードに練習すべきだと考えているようなんだ。とにかくホールインを狙っていた子供の頃に帰るような感じでね。だから、僕は冬の間、ショートゲームの練習を重点的にやって来たし、そこは確実に向上している」。

ロウは良い思い出のある地でのヨーロピアンツアータイトル初防衛を楽しみにしており、木曜の第1ラウンドは午前7時50分にクリークコースの10番からティオフし、金曜は午後にビーチコースをラウンドする予定となっている。

「この大会に帰ってくるのは特別なこと。昨年は本当にエンジョイしたからね。ディフェンディングチャンピオンとして帰ってくるのは、とてもクールだよ。ここにある2つのコースは両方とも好きなんだ。しっくりくるんだよね。ここでは、どちらのコースでも良いプレーをした最高の思い出がある。今一度、力強い一週間を送りたいと願っているよ」

ロウは13thビーチGLにて、メジャー王者であり地元・オーストラリアで人気のジェフ・オギルビーを含む質の高いフィールドでプレーすることになる。オギルビーは昨年、そこまで多くの大会には出場していないが、自身のゲームの状態には概ね満足している。「とても良い感じだね。良い感じでボールが打てている。言ってみれば、(一度身につけたら忘れない)自転車を乗るような感じだね」

「普通のゴルフとトーナメントのゴルフは異なるんだ。やり方を忘れることはないけれど、技術は少しばかり研ぎ澄まさなければならない。今、自分がボールを打つ感じは、調子の良かった5年前よりも良いとさえ感じているんだ。前よりも今の方が、自分のボールストライキングを気に入っているね。ショートゲームはプレーすればするほどシャープになって行くから、これも近いうちに向上するよ。いくつかパットを決めることができれば、良いことが起こると思う。万事快調だよ」

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