米国シニアツアー

罠多きコースに挑戦!/「全英シニアオープン」選手コメント

2004/07/22 09:00

1999年以来、久々に北アイルランドのロイヤル・ポートラッシュで開催される「全英シニアオープン」。今季参戦する選手の多くは初めてロイヤル・ポートラッシュでプレイする。初めて訪れた選手の度肝を抜くのが「フェアウェイは一体どこに?」と思わせるほどうねっている地形。デコボコの山間からピンフラッグが生えている、そんな第一印象を受けるコースだ。

サム・トーランス
「みんな第一印象では『フェアウェイがない』、と驚くけどそんなことはもちろんない。ちゃんとフェアウェイはあるし、とてもフェアなコースだ。そして素晴らしい挑戦だよ」

トム・カイト
「素晴らしいコースだよ。『全英オープン』が開催されていないのが残念だね。ただこのコースは距離を伸ばす予定がないんだ。7,000ヤードくらいだと思うけど、距離の要因で『全英オープン』向きでないとされてしまっているのだろう。しかしこのコースは距離は必要ないよ。とてもトリッキーで厳しいコースだ。深いラフにブッシュなど罠も沢山あるから」

中でも一番大きな罠が17番パー5のティショット時に目に飛び込んでくる大きなパットバンカー。台形のバンカーは高低差が25フィート。捕まったら後ろか横にしか出すことができない。

トム・カイト
「プロアマ戦のときにバンカーの中に入って上から写真をとってもらったんだけど、バンカーの中で上を見上げている僕は子供みたいに小さかったよ」

心配されていたディフェンディング・チャンピオン、トム・ワトソンの棄権は、ワトソンの強い意志で回避された。6週間前の首のケガから右腕の筋力が低下してしまい、試合から遠ざかっていた。

トム・ワトソン
「試合でどんなプレーができるかわからないけど、参戦したくてね。痛みは治まっているけど、最近まともにプレーしてない。練習ラウンドで周ったけど、素晴らしいコースだよ。リンクスコースの代表格といって良い最高のコースだ」