海外動向:キム、関藤、ピチャイクール…栄光に挑む若者たち/アジアンツアー公式
7月13日:10代旋風を巻き起こしている韓国のキム・ジュヒョンが、日曜日(12日)に韓国ツアー「クンサン・カントリークラブオープン」を制し、その才能を証明し続けている。
この優勝は18歳のキムにとって初の母国優勝で、アジアンツアー1勝の彼にとっては、国内で一週間前にプレーオフで惜敗した傷をいやす素晴らしい勝利となった。
キムは最終日を2アンダー「69」で終え、優勝スコアは通算16アンダー「268」。KPGA(韓国プロゴルフ協会)における最年少優勝記録を樹立した。
キムは2019年にアジア下部ツアー(ADT)で3勝を挙げて、アジアンツアー昇格を果たすと、同年11月にインドで、17歳149日という史上2番目の年少記録でアジアンツアー初勝利を飾っている。
「ほんとうに韓国で勝ちたかったし、KPGAで最年少優勝記録を作れたのは僕にとって大きな意味があります。前週にプレーオフ負けしたことで、さらに一生懸命努力するようになりました。今週は失敗を繰り返さなかったので嬉しいです」
「きょうは自分にプレッシャーを掛けすぎないように注意しました。ボギースタートはダメだったけど、3バーディを取り返せたので良かった。最後までやるべきことをやり切れて嬉しいし、韓国でもっとたくさん勝ちたいと思う」とキムは語った。
今年初めの「香港オープン」と「バンダル・マレーシアオープン」で2度のトップ10入りを果たしている日本の関藤直熙も、JGTOの「ゴルフパートナーエキシビショントーナメント」で母国優勝を成し遂げた。初日「65」、2日目「61」をマークした22歳は、同胞の和田章太郎に2打差をつけて勝利を飾った。
アジアンツアーQスクール突破組のタイの20歳、タナパット・ピチャイクールは、ロッブリー(タイ)で行われた54ホール競技「トンチャイ・ジェイディーファンデーション2020」最終日に、大ベテランのタワン・ウィラチャンと互角の戦いを繰り広げたが、上がり3ホールで2ボギーをたたいて2位に終わった。
遠くアメリカでは、2014年のアジアンツアー賞金王である韓国系アメリカ人、デービッド・リプスキーが下部コーン・フェリーツアー「TPCサンアントニオチャレンジ」で初勝利を飾った。リプスキーは土曜日にコースレコード「62」をマークして54ホール終了時点で首位に立つと、最終日は「66」で2位のテイラー・ペンドリスに4打差をつけて勝利した。
アジアンツアー4勝を誇るアメリカのジョン・キャトリンは一方で、コロナウイルスの感染拡大による中断を挟んで4カ月ぶりに再開した欧州ツアー「オーストリアオープン」の最終日を「69」で回り、8位タイに入っている。