2014年 タイランドゴルフ選手権

市原弘大 バッバは「すごくナイスガイだった」

2014/12/13 19:34
18番でアプローチを寄せ、笑顔を見せる市原弘大

タイ・バンコク郊外にあるアマタスプリングCCで行われたアジアンツアー「タイランド選手権」の3日目、4バーディ、4ボギーの「72」で回った市原弘大は通算2オーバーで13位タイ。首位とは7打差ながら、「全英オープン」出場権が獲得できる“12位以内で資格を持たない上位4人”を狙える位置で最終日へと駒を進めた。

最終18番はグリーン右サイドからのアプローチをOKに寄せてパーセーブ。「今日はほとんどあんな感じ」と、好調なパターをはじめ、ショートゲームでスコアをまとめた。

この日、同組となったのはマスターズチャンピオンのバッバ・ワトソンだ。「世界ランク的に言うと、(今まで一緒に回った中では)最上位」と、朝はいつも以上に力が入った。スタートホールの1番は、「力んで引っ掛けそうだったので右に逃げた」と深いラフに入れ、一度で出ずに3打目はグリーン手前のバンカーへ。なんとか1パットでボギーとした。

だが、続く2番(パー5)でフェアウェイ、ファーストカットとつないで、3打目をPWで3mへ。このパットを沈めて「これが出来れば大丈夫」と落ち着きを取り戻した。

市原の緊張を見越してか、ワトソンは気安く話しかけてくれたという。「ラフが深くてボールを踏んじゃうかもしれないから気をつけてって言ってくれたり、ナイスショットとか言ってくれたり。すごくナイスガイだった」。

バッバ・ワトソンと同組で回った市原弘大。この日はスコアでも上回った。

「三井住友VISA太平洋マスターズ」で来日したばかりのワトソンとは、日本の話題で盛り上がった。「日本は素晴らしいって言ってくれた。また行きたいと」。ちょっぴり後悔があるとすれば、流ちょうな英語で返せなかったこと。「それが一番悔しいかも(苦笑)」。

「一生懸命振ったので、体が疲れました」という心地良い疲労感に包まれながら、この日の18ホールを振り返った市原。「良い緊張感の中でプレーができたので、明日もしっかり調整してやりたいです」。一発狙うのは、セントアンドリュース行きのチケットだ。(タイ・チョンブリ/今岡涼太)

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