2013年 タイランドゴルフ選手権

石川遼は3年連続の出場 「タイ選手権」出場の意義

2013/12/11 19:57
石川は今週、次週のザ・ロイヤルトロフィで佐藤賢和キャディと初タッグを組む。

タイのアマタスプリングCCで12日(木)に開幕するアジアンツアー「タイランドゴルフ選手権」で、石川遼が3年連続3回目の出場を迎える。昨年は3日目を終えて7位タイにつけながら、最終日に2つのダブルボギーを叩くなど伸び悩み11位タイで終戦。「今はショットの状態がすごくいい。昨年は最終日が悪くて残念だったのでリベンジしたい」と、意気込みを口にした。

日本ツアーは前週で全日程を終了。米国ツアーも来年1月初旬までオープンウィークに入っており、「日本とアメリカのスケジュールにかぶらず、この時期にこれだけ良いメンバーが集まる試合に自分が出られるチャンスはない。自分にとっても勉強になる」と、今大会に出場を続ける意義を説明する。

そしてもう1つ、石川のモチベーションを上げているのは世界ランキングポイント加算競技であることだ。10月の米国ツアー開幕当時は154位だったが、第2戦「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」で米ツアーキャリアハイに並ぶ2位タイ、さらに3週間前の「ISPSハンダワールドカップ」で5位タイに入り、現在は87位まで駆け上がってきた。

その先にはもちろん、2009年から6大会連続の出場を狙う「マスターズ」というターゲットがある。今週はヘンリック・ステンソン(同3位)や、ジャスティン・ローズ(同4位)ほか世界ランク上位の選手が多く出場しており、上位に入れば多くのポイント加算も期待できる。「マスターズ」出場資格が得られる開幕前週までの上位50位入りという目標に向け、急上昇中の勢いを削ぎたくないところ。「初日に出遅れないことが大事。焦らずに予選ラウンドをプレーして決勝につなげ、優勝争いできればいい」と語気を強める。

「(世界ランク加算競技である)今週の意義は大きい。来年4月までにもっと上げて、マスターズが見えるところまで行きたい。そのためには、今週も頑張りたい気持ちは強いです」。灼熱のタイから、オーガスタの舞台を見据えていた。(タイ・チョンブリ/塚田達也)

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