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史上最年少Vを目指す松原由美、接戦を制して決勝へ/日本女子アマ

2013/06/29 16:10
最終18番、レイアップをミスして池に入れた野澤真央(手前)と、確実にパーセーブした松原由美(奧)

昨年の「日本女子アマチュア選手権」は4位に終わったが、同年は日本ジュニア、東日本パブリックアマ、全国高等学校ゴルフ選手権、関西ジュニアで優勝を飾るなど、中学生にして数々のタイトルをものにしてきた松原由美朽木GC)。そして今年の「日本女子アマ」でも決勝へ進出し、史上最年少での優勝を目指す。

これまでの史上最年少優勝記録は、宮里美香が04年に記録した14歳260日。明日30日、松原が優勝すれば、これを大きく更新する14歳128日での偉業達成となる。

この日、岡山県にある東児が丘マリンヒルズゴルフクラブで行われた準々決勝4試合と、準決勝2試合。準々決勝で永峰咲希宮崎大淀CC)を4&2で下した松原は、準決勝では野澤真央ライオンズGC)を1UPで振り切った。

マッチプレーに入り、初めてリードを許した準決勝。松原は「しんどかった」と振り返った。2番(パー5)でバーディを奪い1アップとしたが、野澤に4番、5番と連続バーディを奪われ、8番ではティショットをバンカーに入れると、2打目も届かずグリーン手前のバンカーに入って目玉となる。2オンに成功した野澤に対し、3打目でもバンカーを脱出できなかった松原は早々にギブアップを宣言。早いタイミングのギブアップだったが、「バンカーも難しかったし、そこまで気を使うよりは次のホールに行きたかった」と、潔く負けを認め、切り替えることを選択した。

「パーを重ねていって、パー5で確実にバーディを獲ろう」と臨んだ後半。野澤のOBや3パットに助けられて逆転に成功する。最終18番(パー5)では、野澤が2打目をウォーターハザードに入れたのを見て、「あそこからバーディはないだろう」と2オン狙いからレイアップへ変更。3打目で確実にグリーンを捉え、ファーストパットをOKに寄せて、決着をつけた。

松原は女子選手としては非常にまれな70グラム台で、フレックスXというハードスペックのシャフトをドライバーに挿している。兄から借りているというクラブだが、切り返しのスピードが速い松原にとっては、「硬くして、曲がらなくなった」と今週の好プレーに繋げている。

決勝の相手、森田遙は昨年の準決勝で負けた相手。「去年は悔しい負け方をしたから、今年は勝ちたいし、負けたとしても競れるように頑張りたい」。試合後は、練習グリーンでパッティング調整を行い、明日の36ホールへの準備を整えた。(岡山県玉野市/今岡涼太)