1年越しに日の目を見たパスポート 日本ジュニアV荒木優奈は初めての海外

◇アジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権 事前（2日）◇サイアムCC ウォーターサイドコース（タイ）◇6309yd（パー72）

発給してから1年間、引き出しの奥で眠っていたパスポートを使うチャンスがついにやってきた。耳慣れない言葉も、蒸し暑い気候もすべてが新鮮。「違う環境でゴルフをするのがおもしろい」と、荒木優奈（あらき・ゆうな／日章学園高2年）が初めての海外に胸を躍らせた。

前年大会の時点で世界アマチュアランクは2000位台。繰り上げで「アジア女子アマ」出場の可能性もあったためパスポートを申請したが、結局使うチャンスを得られなかった。

ゴルフは父に習いながら腕を磨き、昨年末からナショナルチームに入って初めてコーチのもとでコースマネジメントやスイングについて学んできた。今年8月に「日本ジュニア」優勝を挙げ、1年のあいだに世界ランクは12位にジャンプアップ。出場選手の中で馬場咲希（代々木高2年）に次ぐランキング2番手で大会出場を決めた。

「ナショナルチームには入ったけど、なかなかランキングが足りなくて海外の試合に出られなかった。この大会には、かけています」と気合が入る。プライベートも含めて初めての海外を楽しみながら、ナショナルチームのユニホームを着ると身が引き締まった。

「恥ずかしいプレーはしないように。出るからには優勝を目指して一生懸命プレーしたい」と大一番に挑む。（タイチョンブリ／谷口愛純）