キム・ビオが韓国ツアー3年間の出場停止 試合中に中指を立て
前週行われた韓国ツアー「DGB金融グループ・ボルヴィック大邱慶北オープン」で、キム・ビオ(韓国)が、試合中に禁止されている携帯カメラで撮影したギャラリーに向けて中指を立てた一件を受け、韓国ツアーが1日、同選手に3年間の出場停止処分と1000万ウォン(約89.6万円)の罰金を科したと米メディアが伝えた。
事件が起きたのは大会最終日、キムが首位で迎えた16番(パー4)のティショットでのこと。カメラ撮影のシャッター音に邪魔をされてミスショットをしたキムは、ギャラリーの方を向いて中指を立て、クラブを地面に叩きつけた。この様子はテレビ中継にも収められた。
韓国ツアーは声明で、「キム・ビオはマナー違反と不適切な行いにより、ゴルファーの尊厳を傷つけた」と厳しく非難。韓国メディアは、キムがテレビカメラの前で土下座して謝罪する姿も報道した。
キムはこの試合で今季2勝目を挙げ、同ツアーの賞金ランキングでは1位につけている。今季は日本ツアーにも2試合出場した。米ツアー「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」の会場でイ・キョンフン(韓国)に話を聞くと、「驚きました」という第一声。「みんな、そのことを話しています」と眉をひそめた。イは「一度、カメラの音がしたので仕切り直して、あれ(シャッター音)は2回目だったみたいです。ショットはトップして90メートルくらいしか飛ばなかった。(キムの)あの行為は言い訳ができるものではないけれど…」と複雑な表情を浮かべた。
08年の「日本アマチュアゴルフ選手権」決勝で、キムに敗れて2位となった小平智は「彼はめちゃくちゃうまい選手。3年は長過ぎる。かわいそうです」と、長期の出場停止に同情を寄せていた。(ネバダ州ラスベガス/今岡涼太)
問題のシーン YTN NEWS(韓国語)
謝罪会見 YTN NEWS(韓国語)