申智愛が6打差で圧勝!服部は健闘して単独2位
三重県にある近鉄賢島CCで行われている日米両ツアーを兼ねた「ミズノクラシック」の最終日、朝から灰色の雲に覆われ、前日よりもさらに冷たい風が吹きつけたが、7,012人の熱心なギャラリーが日米の一流選手のプレーを一目見ようと会場に訪れた。
単独首位からスタートした申智愛(韓国)を2打差で服部真夕が追い、さらに1打差で大山志保が追いかける。だが、最終組の一組前でプレーする大山は、1番パー5でボギースタート。その後もスコアを伸ばせずに、早々に優勝争いから脱落した。
1番でピンそば1mのバーディパットを外した申だが、続く2番、3番で連続バーディ。「とても良かった」というアイアンショットで次々にバーディチャンスを作っていく。一方、4番までパープレイを続けていた服部だが、5番パー3で花道から14ヤードを直接ねじ込むチップインバーディで反撃に転じると、6番で7m、7番パー5では2オンに成功し8mのイーグルチャンスを迎えた。
しかし、このイーグルパットを前に、申がグリーンの外からSWで先にチップインイーグルをねじ込む。服部はバーディとしたものの、申はこのイーグルで早くも勝利を確信したという。
その後もミスの無いプレーを続けた申は、「68-66-67」と、3日間60台を続けて通算15アンダーとし、2位の服部に6打差をつける貫禄勝ち。今季は韓国ツアーで7勝を挙げ、「全英リコー女子オープン」と「PRGRカップ」を含めると、この試合で今季10勝目。若干20歳にして、そのゴルフは完成の域に近づきつつある。
「やりきった満足感はあります」という服部は、ミズノ契約選手としてホステスプロの責任を果たす単独2位。3位にはイム・ウナが続いた。横峯さくらは通算4アンダーの16位タイ、上田桃子は35位タイ、宮里藍は51位タイで大会を終えている。