2002年 ADTチャンピオンシップ

ソレンスタムがラストを飾った。今季11勝達成!

2002/11/25 09:00

米国女子ツアー最終戦「ADTチャンピオンシップ」最終日。今シーズンの賞金ランキング上位30名のみが出場できる最終戦で、賞金女王を既に決めているアニカ・ソレンスタムが、女王と呼ぶに相応しいゴルフを展開し、有終の美を飾った。

最終組の1つ前でスタートしたソレンスタムは、出だしの1番ホールでいきなりボギーを叩いたが、その後は着実にスコアを伸ばし15番ホールまでに12アンダーまでスコアを伸ばした。

最終組でまわっていたレイチェル・テスキは、緊張からかドタバタし始め、前半は1オーバー。後半に入ると、10番パー4で2打目が直接カップインしてイーグルを決める幸運に恵まれるなどスコアを盛り返し、16番ホールでバーディを決め12アンダーで走るソレンスタムに追いついた。

しかし勝負は17番パー3であっけなく着いた。ソレンスタムが先にバーディを奪い13アンダーで単独首位になると、それを知ったテスキは、同じホールで焦ってティショットを左に曲げてしまい、アプローチも大ショート。グリーン上でも、10メートルの位置から3パットを喫しダブルボギー。このホールだけで両者の間に3打差がついてしまい、勝負が決まった。

結局ソレンスタムはトータル13アンダーでシーズン11勝目を挙げた。

「何と言って良いか分からないくらい嬉しい。今年わたしは、タイ記録と新記録合わせて20の記録更新をしたらしいけど、信じられない。様々な記録達成は、常に高い目標に向かって歩き続けてきた結果であると同時に、私の周りにいる人たちの助けがあったから。これからも、後ろを振り返らず、さらに前進していきたい」

米女子ツアーのシーズン最多勝記録は、ミッキー・ライトの13勝だが、ソレンスタムは今季、海外の試合を含めると13勝を果している。ソレンスタムだけでなく、女子ゴルフ界にとっても、まさに記録尽くめの1年となった。

2002年 ADTチャンピオンシップ