今度はフィリピンだ! J.ロザレスが首位に浮上した
米国女子メジャー「全英女子オープン」は穏やかの天候が回復し、スコアを大きく伸ばす選手も現れた。
最もスコアを伸ばしたのは5アンダー8位からスタートしたフィリピンのジェニー・ロザレスだった。7バーディ、ノーボギーの快進撃で12アンダーで首位タイに浮上。スリムは体躯から繰り出す豪快なショットでピンをデッドに狙い、ショットごとにチラリと見せるへそだしもギャラリーの人気を呼んだ。
米国女子ツアーでは韓国勢の活躍が目立つが、2日目に首位に立った台湾のC.クンに続き、今度はフィリピンのロザレスとアジア勢の快進撃は続く。
ロザレスと並び首位に立っているのはスウェーデンのカリン・コーク。昨年米ツアーで初優勝を挙げてからは、安定した成績を残しているコークが、スコアを4つ伸ばし首位をキープしている。 米国ツアーではその美貌が人気を集めているが、メジャータイトルを掴み人気と実力を手中に収めたいところだ。
首位の2人から2打差の3位には、ナタリー・ガルビスとポーラ・マーティが並んでいる。スコアを4つ伸ばして最終18番ホールを迎えたガルビスは、2オンはできなかったが、グリーン手前からランニングアプローチを行い、チップインバーディでこの日のラウンドを締めくくった。19歳のガルビスにもメジャータイトルのチャンスが出てきた。
初日、好スタートを切ったカリー・ウェブは、この日もスコアを2つしか伸ばせず通算9アンダーで5位。ウェブの爆発力を考えると首位との3打差などあってないようなものだが、今シーズンの調子を考慮すると難しいかも知れない。
また、ウェブと同じ9アンダーには、前日首位に浮上していた台湾のC.クンも入っている。11番から3連続ボギーを叩いたときは、先週の再現かと思ったが、その後バーディを3つ奪い立て直してきた。
ディフェンディングチャンピオンの朴セリは、2日目にボギーを連発する乱丁ぶりを見せたが、この日は落ち着いていた。ボギーは1つに抑え、バーディを3つ奪い8アンダーまで伸ばした。しかし、周囲もスコアを伸ばしているので、順位は10位と2つ後退している。
日本勢で唯一決勝ラウンドに残った木村敏美は、2、3番で連続バーディを奪ったが、5番から4つのボギーを叩き2オーバーまで後退してしまった。しかし、後半は14番パー5で起死回生のイーグルを奪うと、16、17番でも連続バーディを奪った。通算2アンダーで38位に浮上している。