2003年 エビアンマスターズ

ベテラン対決は、J.インクスターがキャリアの違いを見せつけた!!

2003/07/27 09:00

2003年米国女子ツアー第18戦『エビアンマスターズ』が、フランスのエビアンマスターズ ゴルフクラブで開催された。今週は舞台をフランスに移し、スケジュールも水曜日から土曜日という変則スケジュールで行われた。

40代のジュリー・インクスターとロジー・ジョーンズが、ベテラン同士の意地のぶつかり合いを見せ、両者14アンダーで最終日に決着を迎えることになった。終盤までもつれるかと思われたが、以外にも前半で勝負はついてしまった。

スタートの1番でバーディを奪ったインクスターが、7番ホールから3連続バーディを奪い18アンダーに伸ばしたが、ジョーンズは6番でボギーを先行し続く7、8番でバーディを奪ったが、この時点で3打差がついてしまった。最終組で互いのプレーを見ながらのラウンドのため、こうなると逃げる立場と追う立場で精神的な差も生じてくる。

その後、インクスターは4ホールパーを続け、14番で再びバーディを奪ったが、ジョーンズは、バーディどころか16番までに3つのボギーを叩きその差は広がる一方だった。結局、最終日を7バーディ、ノーボギーでラウンドしたインクスターが通算21アンダーまで伸ばし、ぶっちぎりの優勝。ツアー通算30勝目を飾った。

2位には、ベテラン2人と最終組でラウンドしたハン・ヒーウォンだった。首位の2人に2打差でスタートし、2週連続優勝を狙ったハンが、3ストローク伸ばし15アンダーでフィニッシュ。2打差の3位には、最終日にスコアを1つ落としたジョーンズと、ツアーデビュー年ながら上位の常連になりつつあるロレーナ・オチョアが並んだ。

さらに1打差の12アンダー5位にカリー・ウェブ、6位には朴セリが続いた。次週は「全英女子オープン」が開催される。ウェブは大会連覇を狙い、朴は2年ぶりの優勝を狙う。2人とも決勝ラウンドに入ってスコアを伸ばしているだけに、次週に繋がる最終調整も万全のようだ。

そして、今週の試合に連覇を狙ったアニカ・ソレンスタムだが、今週はレギュラーキャディーが体調を崩しリタイヤ。急遽夫のデビッド・エッシュ氏がバッグを担ぐことになるなど、スタート前から躓いてしまった。決勝ラウンドに8ストローク伸ばしたが、通算7アンダーの17位止まり。また、日本の小林裕美は最終日に4ストローク落としてしまい、5オーバー51位となった。

2003年 エビアンマスターズ