プレーオフを制し、ペターセンが1年2カ月ぶりの勝利
◇米国女子◇LPGAハナバンク選手権最終日◇スカイ72GC(韓国)◇6,364ヤード(パー72)
米国女子ツアー第24戦「ハナバンクLPGA選手権」の最終日、首位のスーザン・ペターセン(ノルウェー)を、地元韓国のリュー・ソヨンと朴セリが最終組で追いかける展開に、会場は大ギャラリーで埋め尽くされた。
序盤、5打のリードを持ってスタートしたペターセンだったが、3番(パー3)でダブルボギーが先行。直後の4番でバーディを取り返したものの、やむことのないギャラリーの携帯カメラ撮影に、いらつきを隠せない。8番で再びボギーを叩くと、後半に入っても12番(パー3)でこの日2つ目のダブルボギーを叩くなど、スコアを徐々に落としてしまう。
その間に、するするとスコアを伸ばしてきたのは、通算6アンダーからスタートしたカトリーナ・マシュー(スコットランド)。14番までに6バーディを奪い、16番をボギーとしたものの、通算11アンダーで首位に並んでホールアウトした。
一方のペターセンは、17番(パー3)でティショットを奥に外し、アプローチも5m近くショートしたが、このパットをねじ込んで首位タイに踏みとどまる。しかし、バーディが欲しい最終18番(パー5)でスコアを伸ばせず勝負は2人のプレーオフへともつれ込んだ。
プレーオフは1、2ホール目は両者譲らずパーを並べた。しかし3ホール目、ピン横1.5mにつけたペターセンが、バーディを奪いようやく長い戦いに終止符を打つ。ペターセンにとっては、昨年8月の「セーフウェイクラシック Presented byコカコーラ」以来、1年2カ月ぶりのうれしい勝利の瞬間だった。
1打差の3位には、ヤニ・ツェン(台湾)が続き、4位には朴セリ。5位タイにレクシー・トンプソンとサンドラ・ガル(ドイツ)が入った。日本勢としてただ一人出場していた宮里藍は、通算3アンダーの20位タイで3日間の戦いを終えている。