上田桃子8位に上昇!ヤニ・ツェンが首位を独走!
イギリス北西部にあるロイヤルバークデールGCで開催されている女子の海外メジャー最終戦「全英リコー女子オープン」の2日目。ヤニ・ツェン(台湾)が通算8アンダーとし、2位に4打差をつけて早くも独走態勢に入っている。
強い風に悩まされながらも16位タイで初日を終えた上田。この日は風もかなり弱まり、好条件下でのプレーとなった。前半は6番でバーディを決めるも、直後の7番でボギーを叩いてイーブンで折り返し。後半はバーディを取ることはなかったが、ボギーもなく、スコアが動かないまま迎えた最終18番。ここで見事にイーグルを奪い、通算2アンダーでホールアウト。クリスティーナ・キム、申智愛(韓国)らと並び、8位タイで2日目を終えている。
日本勢の中で、上田を上回る注目を集めたのは有村智恵。初日90位タイと危険水域からのスタートとなったが、前半は5番からの連続バーディを含む2バーディ1ボギーで折り返し。後半はスタートホールから連続でパーセーブ。勝負どころとなった12番で難しいパーパットを決めてヤマ場を越えると、「流れが来ると思った」という13番で3mのパーパットを沈めて見せる。迎えた直後の14番、第1打をピンそば50cmに寄せて言葉通り流れに乗ると、ラスト2ホールを連続バーディで締めて「今年一番だった」という納得のラウンド。途中崩れながらも驚異的な粘りでスコアを伸ばした横峯さくらと共に、通算1オーバー、24位タイに順位を上げ、明日からの決勝ラウンドに臨む。
優勝候補の一角に挙げられながら、初日79位タイと出遅れた宮里藍は、強風の収まりに合わせて落ち着いたゴルフを披露。初日、ノーバーディ5ボギーと苦しんだ1番からの13ホールをこの日は2バーディ1ボギーとスコアを伸ばして乗り切り、ラストもバーディ締め。通算2オーバーまでスコアを戻し、ミッシェル・ウィらと並び31位タイ。そろそろ本領発揮と行きたいところだ。なお、北田瑠衣はアンダーパーでラウンドし86位タイまで順位を上げたが無念の予選落ち。飯島茜は112位、宮里美香は116位でメジャーの壁に跳ね返されている。
2日目も首位に立っているのはヤニ・ツェン。粘りのゴルフで迎えた14番からの5ホールで3バーディとチャージを見せ、通算8アンダー。2位に4打差をつけ、早くも独走態勢を築きつつある。2位に続くのは、韓国の若手エイミー・ヤンにこの日ベストスコア「67」をマークしたクリスティ・カー。そしてブリタニー・リンシコムの3人。優勝を狙うにはこれ以上離されるのは絶対に避けたいところだ。通算3アンダー、5位タイにはS.Y.ヨー(韓国)、ジュリー・インクスター、スーザン・ペターセン(ノルウェー)の3人。なお、前回チャンピオンのカトリーナ・マシュー(スコットランド)は、粘れずにスコアを9つ落とし、予選落ちを喫している。