最終日は荒天で中止 倉本会長が最終戦優勝で逆転賞金王に!
◇国内シニア◇いわき白露シニアゴルフトーナメント 最終日◇いぶすきゴルフクラブ開聞コース(鹿児島県)◇6923ヤード(パー72)
鹿児島は強い雨に見舞われ、最終組が2ホールを終えた後の午前10時37分に中断。そのまま最終ラウンドは中止となり、3日間54ホールの戦いは36ホールに短縮され、2日目を終えて通算12アンダーの単独首位に立っていた倉本昌弘が逃げ切りで優勝した。
倉本はシーズン最終戦で11月の「日本シニアオープンゴルフ選手権競技」以来となる今季2勝目。今大会は短縮競技となったが、賞金加算および分配は予定の満額となり、賞金ランキング2位につけていた現役の日本プロゴルフ協会(PGA)会長は優勝賞金1200万円を得て今季の獲得総額を3929万円とし、868万円差でトップに立っていた室田淳を抜き、2010年以来、2度目の賞金王の座についた。
羽川豊が通算8アンダーの2位。7アンダー3位に友利勝良が続いた。
今大会を単独3位以上でフィニッシュすれば2年連続の賞金王戴冠が決まった室田は通算6アンダーの4位タイに終わった。
■ 倉本昌弘コメント
「(短縮優勝について)正直、複雑な気持ちです。賞金王となり、選手としてはすごく嬉しい。僕は、後半戦、特に『日本シニアオープン』から、パッティングが良くなって、その優勝賞金が大きく影響したと思う。そのときのパッティングやゴルフの調子が、運良くずっと最終戦まで続いてくれた。会長職の立場としては、やっぱり賞金王になっちゃっていいのかな、という気持ちがないわけではない。もちろん会長職も一生懸命やってきたけど、自分のゴルフばかりに集中していたんじゃないのかと思われることもある。ただ、基本は選手としての本能があるから、ゲームの中で、(手を)緩めることはないし、優勝を争えば、勝ちたいという気持ちは強くありました」