2009年 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ

横峯が逆転優勝と賞金女王のダブルタイトル!

2009/11/29 16:22
賞金女王レースを、劇的な逆転優勝で締め括った横峯さくら

宮崎県にある宮崎CCで開催されている国内女子ツアー最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の最終日、昨年に引き続き、最終組の最終ホールまで賞金女王の行方の分からない混戦となったが、最後は通算6アンダーでホールアウトした横峯さくらが、2位に1打差をつけて優勝。同時に、自身初の賞金女王のタイトルも獲得した。

プレーオフに備えてパッティング練習をしていた横峯に、今年一年横峯のキャディを務めたジョンが声を掛ける。「ユー、ウィン!」「えっ!」と思ったという横峯だが、最終組の飯島茜服部真夕が、バーディパットを外し、その時点で今年一年の長い戦いに終止符が打たれた。

この日、3アンダーからスタートした横峯は、前半に一つスコアを伸ばすと、14番でチップインバーディ、続く15番でも第2打がカップのふちで止まるOKバーディで通算6アンダーとする。

一方の諸見里しのぶは、15番でボギーを叩いて通算4アンダーに後退したが、16番で6mのパーパットを沈めると、17番では4mを沈めてバーディ奪取。迎えた最終18番でもピン下7mにつけたが、このバーディパットを決めることは出来ずに通算5アンダーでホールアウトした。

通算8アンダーの単独首位からスタートした飯島だったが、「パットが思うようにいかなかった」と、スコアを落とし、16番、17番では連続ボギーを叩くなど通算5アンダーの2位タイに後退。逆転女王を目指した有村智恵は、「72」とスコアを伸ばせず、通算2アンダーの9位タイで4日間を終えている。

今季6勝目を達成した横峯の獲得賞金は、国内女子ツアー史上最高額となる1億7,501万円余り。平均ストローク、パーセーブ率、パーオン率、リカバリー率の各部門でもトップに立つなど、安定感の際立った1年となった。

18番グリーンで見せた涙を、強さに変えて戻って来て欲しい!
昨年のリベンジを果たすべく、2位タイでフィニッシュした李知姫
最終日はスコアを伸ばせなかったが、来年につながる大会となったであ
優勝の可能性もあった服部真夕だが、2位タイで終えている
前半はなかなか思うようにパットが決まらなかった
ボギーが先行する苦しい展開に
どこかを痛めながらのラウンドだったのだろうか。顔をしかめながらティーショットを放つ。女王になるには優勝が絶対条件だったが、争いに加わる事ができなかった
ついに悲願の賞金女王を手にした横峯さくら。来シーズンも戦国時代は続くのか!?
終わってみれば首位と2打差の6位タイ。もう少しバーディーチャンスが入ってくれていれば・・・
「藍チャージ」も最後に失速。上位陣を脅かすゴルフだったが、17番の短いバーディーパットを外して万事休す
18番、このパットが決まればプレーオフに持ち込めたのだが、惜しくもカップを舐める
最後のパーパットを決めて、ギャラリーの声援に答える。おそらくこの時点では、プレーオフを覚悟していただろう
ホールアウト後、負けたにも関わらずギャラリーに対してこの笑顔。涙する場面もあったが、ギャラリーに対しては最後まで気丈な笑顔を忘れなかった
年頭に掲げた賞金女王宣言を見事に有言実行。綺麗なうれし涙でした

2009年 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ