藤田、リューが首位発進 佐伯、原が1打差につける
◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 初日◇ 茨城GC西コース(茨城県)◇6669ヤード(パー72)
各国のトッププレーヤーが集結した2013年の国内女子メジャー初戦が開幕。2010年の「日本女子プロゴルフ選手権大会 コニカミノルタ杯」を制した藤田幸希が初日4アンダーをマークして、韓国のリュー・ソヨンと並び首位タイでスタートした。
1打差の3位タイに自身の出場3試合連続勝利を狙う佐伯三貴のほか、原江里菜、フェービー・ヤオ(台湾)、福田真未。10年大会覇者のモーガン・プレッセル(米国)が藤本麻子らと並び2アンダーの7位タイにつけた。
そして宮里美香、吉田弓美子、フォン・シャンシャン(中国)らと同じイーブンパーの19位タイに米ツアー1勝の16歳アマ、リディア・コー(ニュージーランド)が加わっている。前週「サイバーエージェントレディス」で700日ぶりの勝利をマークした横峯さくらは、大会3連覇を狙うアン・ソンジュ(韓国)らとともに1オーバーの36位タイで初日を終えた。
<藤田、風邪も好スコアをアシスト? 「すごい頑張った」>
体調は「最悪です」。開幕前日から風邪をひき、38度の熱をおして出場したプロアマ戦は何とか18ホールを回ったものの、表彰式を欠席して病院へ。「ドーピング(検査での陽性反応)が怖いから」と注射は打たず、飲み薬の服用だけで夜7時に就寝した。
今朝は36度8分まで熱は下がっていたものの、喉と関節の痛み、鼻づまりの症状が残る状態で初日をスタート。そんな体調に反して、ラウンド内容は前半から圧巻だった。「逆に力が抜けて良かったのかな」。好調が続いているショットはこの日も冴え、3番(パー5)で5メートルを決めてバーディ先行。4番ではグリーン外からチップインを決めると、5番(パー5)、6番(パー3)といずれも1メートルに絡めて4連続バーディ。その後も9番で2メートル、後半14番では5メートルを沈め、一時は6アンダー、単独首位を快走した。16番から2連続ボギーを叩きリューに並ばれはしたが、「すごい頑張ったと思う」と弱々しくも笑顔を作った。
ショットとともに、藤田の好スコアを支えたのがパットだ。「ショットの調子はダイキンから良かったけど、パットが入らないことが続いていた」というシーズン開幕からの悩み。今週水曜日の前夜祭で、「何であんなにパットが上手いんだろう」と日頃から感じ入っていたという佐伯三貴に相談。「2メートルくらいのパットが勝負だから、練習した方がいい」と説かれ、入れごろ、外しごろの距離への意識を強めた。「それを考えながら、今日も回った」。復調したパットが、ショットとようやく噛み合っての好発進となった。