桃子、自力での賞金女王確定へ向け首位発進!
国内女子ツアー第35戦の「エリエールレディス」が香川県三豊市のエリエールゴルフクラブで開幕した。朝は穏やかだったものの、日が昇るにつれ冷たい風が吹きつけ、気温は15度前後と肌寒い中での戦いとなった。
今大会を含め、ツアーは残り2試合。史上最年少での賞金女王奪取を目指す上田桃子は、この日も好調なゴルフを見せる。1番パー5で3打目をピン左1.5mにつけると、「絶対入るっていう距離ではなかったけど、これが入ったら伸ばせるかな」というパットを真ん中からカップに沈める。
すると続く2番も同じ距離、同じラインのパットを沈めて連続バーディ。その後も好調なショットがピンに絡み、前半だけで5バーディを奪う快進撃。後半に入っても2バーディ1ボギーとスコアを伸ばし、通算「66」の6アンダーで単独首位の好スタートを切った。
「初日はいい形で出られたので、あと2日間頑張ってこの順位をキープしたい」という上田。この試合で優勝ならば、文句なく賞金女王は確定する。
その上田を追いかける横峯は、3バーディ3ボギーとスコアを伸ばせない。同組の上田のプレーを「ギャラリーしてました」と振り返った。「調子があまり良くないので、悪いなりに頑張りたいです」と話す横峯は、28位タイから上位進出を目指す。
通算4アンダーの2位タイで続くのは、チャンナ(中国)と上原彩子の2人。さらに1打差で6人が続く混戦状態となっている。
<宮里美香が失格>
一旦はイーブンパーでホールアウトしたアマチュアの宮里美香は、競技終了後に同伴競技者から、キャディ以外からアドバイスを受けたのではないかと指摘を受け、これを認めた。すでにスコアカード提出後だったため、スコア誤記で競技失格となった。
宮里は、ハーフターンの待ち時間に練習グリーンでパター練習を行ったが、父に「上りと下りを徹底してやりなさい」と言われ、それを行った。「自分も悪いんですけど、ゴルフの調子も良かったし悔しいです。これを良い経験として今後に活かしたいです」とコメントし、会場を後にした。