三塚優子が苦しみながらも逃げ切って開幕戦を制す!
沖縄県の琉球ゴルフ倶楽部で開催されている、国内女子ツアー2009年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」の最終日。火曜日の指定練習日から断続的に時には台風のように強く降り続いた雨が止み、沖縄らしい日差しがコースを照らし続けた。
優勝を飾ったのは8アンダー単独首位からスタートした三塚優子。スタートの1番で幸先の良いバーディを奪い2位との差を3つに広げた。そして4番パー5でも下り8mほどのバーディパットを沈め、勢いに乗るかと思われた。しかし続く5番でティショットを左にひっかけてボギー。7番パー5で上り5mのバーディパットを沈めた直後も、8番で3パットのボギーと思うようにスコアを伸ばせなかった。
後半に入ると10番でボギーの後、11番パー5、12番と連続でバーディを奪うが、14番、15番と連続ボギーを叩き2位と1打差になってしまう。ところが、追いかける立場の上原彩子も16番でボギーを叩き、2打差のままで三塚が逃げ切る形でツアー3勝目を飾った。
18番でウイニングパットに入る前、三塚の目から涙がこぼれた。「14番から両手が震えだして、パットがまともにできなかったんです」。昨年10月に「富士通レディス」で、6打差で最終日を迎えながら、プレーオフで不動裕理に負けた時の嫌な記憶が脳裏に浮かんだという。絶対に勝ちたいという意気込みでスタートしたこともあり、プレッシャーから震えが止まらなくなってしまったようだ。
2打差の通算6アンダー2位には、地元沖縄の大声援を受けてラウンドした上原と、この日3ストローク伸ばした原江里菜の2人。通算5アンダー4位タイには横峯さくら、宋ボベ(韓国)、全美貞(韓国)、茂木宏美、タミー・ダーディン(オーストラリア)の5人が並んだ。
その他の注目選手では、昨年の賞金女王・古閑美保が通算3アンダー12位タイ。同じく12位タイには沖縄の中学3年生比嘉真美子が、順位は5位から後退したが、この日もスコアを1つ伸ばしベストアマチュアに輝いた。また、同じく沖縄県出身の諸見里しのぶは、通算1オーバー33位タイとなった。