木戸愛とF.シャンシャンが首位!3位以下も大混戦
◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 3日目◇横浜カントリークラブ 西コース(神奈川県)◇6545ヤード(パー72)◇ギャラリー数 11,437人
昨日までの風はやみ、グリーンも重く軟らかめ。しかし、グリーン周りのラフは深く、フェアウェイ両脇もところどころ密集したラフが待ち受ける。正確なティショットは好スコアにつながるが、ショットが曲がり出すとボギーが止まらない。伸ばす選手もいれば、落とす選手もいる、まさにムービングサタデーとなった。
昨日までの難易度1番の17番、2打目を左手前に外した木戸のアプローチは、カップを蹴って1mに止まる。しかし、このショートパットを外して通算1オーバーとスコアを落とす。最終18番、3打目を左手前2.5mにつけた木戸だったが、このパットはカップ手前で右へと切れる。このホールをパーとして、シャンシャンと首位に並んだ。
通算2オーバーの単独3位には上原彩子。通算3オーバーの4位タイに朴仁妃と宮里藍がつけている。
<木戸、“じっくり”流れを見定め首位タイ浮上>
1打差で追う首位のフォンを相手に、最終組で挑んだ直接対決。序盤はスタートホールの1番、さらに3番とボギーを重ねる苦しい滑り出しとなったが、「今日のテーマは“じっくりやろう”と決めていた」と、心中は冷静だった。「ボギーが先行しても、焦らなかった自分を褒めてあげたい」。その気持ちが、木戸がこの日のターニングポイントに挙げる5番へと繋がった。
ティショットをラフに打ち込むと、2打目はグリーンに届かず、アプローチも寄せきれずピンをオーバー。2.5mのパーパットを残すピンチを迎えるが、これをねじ込み「バーディ以上の価値があった」というパーセーブで流れを築く。「気持ちを切り替えられた」と振り返る6番(パー5)では4mのチャンスを決め、ここをボギーとしたフォンに再び1打差に詰め寄り、後半へ折り返した。
10番のバーディでついにフォンを捕らえるが、3番ユーティリティで放った14番パー3のティショットは、「風に反応して緩んだ」とショート。グリーン手前の池に消える痛恨のミスを犯してしまう。しかし、「イメージは出ていたので、迷わず」同じティグラウンドから打ち直した3打目をピン右2mに絡め、ガッツポーズとともにボギーを死守。ミスの傷口を最低限に留め、初メジャータイトルに王手をかけるラウンドへと繋げた。