F.シャンシャンが首位スタート!木戸、宮里らが追走
◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 初日◇横浜カントリークラブ 西コース(神奈川県)◇6545ヤード(パー72)
毎年過酷なセッティングが選手を苦しめる女子オープンがいよいよ開幕。その初日は今季海外メジャーの「ウェグマンズLPGA選手権」を制したフォン・シャンシャン(中国)が4アンダーをマークして単独首位に立った。
首位のシャンシャンを2打差で追うのは木戸愛と金ナリ(韓国)の2人。さらに1打差の1アンダー4位タイには不動裕理とカン・スーヨン(韓国)が続いている。アンダーパーをマークしたのは以上5名と例年通り過酷な戦いになっている。
イーブンパーの6位タイには宮里藍、宮里美香、上田桃子といった米ツアーを主戦場とする3人が並び、森田理香子、上原彩子、テレサ・ルー(台湾)の3人も6位タイにつけた。
その他注目選手では、国内で今季3勝を挙げている有村智恵が、大会連覇を狙う馬場ゆかりと並び4オーバー34位タイ。横峯さくらは7オーバー70位タイ。今年の「全英リコー女子オープン」を制した申智愛(韓国)は9オーバー85位タイと大きく出遅れてしまった。
<フォン、好調なショットでメジャーセッティングを攻略>
序盤から一気に抜け出した。11番(パー3)で1m強につけてバーディ先行、続く12番も1mに絡め、しのぎ合う展開の中で早々に2アンダーのアドバンテージを奪う。前半から流れを築き、2位に2打差、頭1つ抜け出す会心のラウンドに繋げた。
「このコースは難しいし風が強かったけど、ボギーを最後(9番)だけに抑えられて満足です」。風速5mを超える強い風がメジャーセッティングの難度を一層上げる中、安定した内容を支えたのが好調なショットだ。「全英まではあまり調子が良くなかったけど、全英でコーチに調整してもらい、日本に来てから少しずつ手応えを感じてきた」と、風の影響を受けやすい中でフェアウェイを外したのは僅かに3回のみ。狭く絞られたターゲットを、的確に捕らえていった。
中華街のある横浜市が舞台であることもフォンにとっては好材料。一昨日は中華街に足を運び、「中国よりも美味しいところがある。4日間競技だから、よく食べないといけませんからね」と満面の笑顔を見せた。