有村智恵が悪天候を制し大会連覇!
◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント最終日◇東名CC(静岡県)6520ヤード(パー72)
初日から濃霧のため大幅に進行が遅れ、最終日も朝から濃い霧がコースを包み込んだ。そして競技はインコースのみを使用することが決定。決勝ラウンドは9ホールに短縮され、合計27ホールでの競技となった。
この短期決戦を制したのは、通算5アンダーをマークした有村智恵。5アンダー2位タイからスタートした有村が、9ホールをイーブンパーにまとめ自身初となる大会連覇を達成した。2009年にも優勝を果たしているため、4年間で3勝と相性の良さを発揮した。
2位は通算4アンダーの宋ボベ(韓国)、森田理香子、ヤン・タオリー(中国)の3人。6アンダー単独首位でスタートした森田は10番、12番とボギーが先行し、有村にかわされてしまった。
通算3アンダー5位タイには佐伯三貴、リ・エスド(韓国)、全美貞(韓国)、カン・ヨウジン(韓国)の4人が並んだ。さらに1打差の通算2アンダー9位タイには、福田裕子、菊地絵理香、飯島茜、茂木宏美、朴仁妃(韓国)の5人。
今大会がツアー復帰戦となった大山志保は通算1アンダー14位タイ。予選を63位タイとぎりぎりで通過した横峯さくらは、通算1オーバーの34位タイとなった。
<有村智恵、短期決戦を制し自身初の連覇>
わずか9ホールとなった最終日の優勝争いも、貫禄の戦いぶりだった。出だしの10番(パー3)でバンカーショットを難なくピンそばにつけ、パーから出た有村は序盤に我慢を続けた。同じ最終組の森田、大和がボギーを重ねてスコアを落としていく中、13番まではパーを並べ、5ホール目の14番。7メートルを沈めてバーディを先行させ、後続に2打差をつけ単独首位に。17番をボギーとして森田に1打差に迫られたが、最終18番(パー5)もきっちりパーを奪って最後は逃げ切った。
「サイバーエージェントレディス」以来となる今季2勝目で通算12勝目。「54ホールでも、27ホール、36ホールであっても、優勝争いの緊張感は変わらない。絶対に勝ちたい、という気持ちを前面に出した」。3年前に勝った2009年大会も、短縮競技(当時は45ホール)となり最終日は9ホールの争いだった。「インコースは序盤を耐えて、13番以降でバーディを獲ったら流れに乗れる」。そのときの経験も存分に活かした戦いぶり。初日にアルバトロスとホールインワンを決め、完全優勝した昨年に続く大会3勝目は、コース、トーナメントとの抜群の相性の良さを再び誇示する結果となった。
なお、規定により各選手の賞金は75%、上位40位タイまでの50選手に配分された。