リ・エスドが単独首位発進!一ノ瀬、若林らが1差を追う
◇国内女子◇西陣レディスクラシック初日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6482ヤード(パー72)
難コースを相手に「69」をマークしたリ・エスド(韓国)が、3アンダーの単独首位とツアー初勝利へ好スタートを切った。1打差の2位タイに藤野オリエ、一ノ瀬優希、若林舞衣子、そして韓国のイ・ボミ、宋ボベがつけている。
有村智恵、茂木宏美ら5選手が首位に2打差の1アンダー7位タイとまずまずのスタート。横峯さくらは、斉藤愛璃らと並び2オーバーの31位タイ。昨年大会を制した不動裕理は3オーバーの43位タイと、やや出遅れた。
<手負いの一ノ瀬、地元・熊本県勢トップの2位タイ>
地元勢期待の1人として出場している一ノ瀬は、先週の「スタジオアリス女子オープン」初日を終えて棄権を表明。開幕戦から痛めていた左手親指の付け根と、2週前に痛めた左ひざの影響が重なり、「3日間プレーできない」との判断だった。今週、地元で迎える大一番に備えて、棄権した金曜日中に熊本に帰郷。日曜日まで完全休養とし、治療に注力した。その甲斐あって、「先週よりは良い感じになった」とプレーに支障がないところまで回復。「難しいコースだし、アンダーが出ればいいと思っていた」という目標を満たす2アンダーでホールアウトし、首位に1打差の2位タイという絶好のスタートへと繋げた。
「(地元という気持ちは)強いですね。応援してくれる人も多いし、その人たちの前で優勝することが一番の恩返しだと思っています」と一ノ瀬。1アンダーで迎えた最終18番では2.5mのバーディパットを沈めてガッツポーズ。ギャラリーの大歓声を一身に浴び、笑顔で充実の18ホールを終えた。「ギャラリーが多い方が楽しいし、気持ちもぜんぜん違う」。手負いの身ながら、ホームの利を余すことなく自らの追い風に変え、ツアー初勝利を地元で飾るべく2日目以降も邁進を続ける。