服部真夕、唯一のアンダーパーで単独首位! 復帰戦の有村は出遅れる
◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 初日◇葛城GC山名コース(静岡)◇6,587ヤード(パー72)
屈指の難コースを舞台に例年通りしのぎ合う展開となる中、4バーディ、1ボギーの「69」で回った服部真夕が3アンダーで単独首位に立った。アンダーパーをマークしたのは、出場108人中で服部ただ1人。後半14番からの3連続バーディで、重苦しい空気に包まれた混戦から一気に抜け出した。
イーブンパーの2位タイに、今季1勝のイ・ボミ(韓国)、上原彩子、茂木宏美、井芹美保子、ニッキー・キャンベル(オーストラリア)の5人。さらに1打差の7位タイに、佐伯三貴、諸見里しのぶ、笠りつ子、開幕戦の勝利から2試合連続予選落中の斉藤愛璃ら8人が続いている。横峯さくらは5オーバーの49位タイ、今シーズン初戦を迎えた有村智恵は8オーバーの87位タイと出遅れている。
<服部真夕「師匠の誕生日に良い報告がしたい」>
例年、アンダーパーが数名しか出ない難コース「葛城」で、初日唯一のアンダーパーをマークした服部真夕は「自分でも3アンダーはびっくりです」と出来過ぎた結果に戸惑う。前半9ホールを全てパープレーで終えた服部は、後半の11番でボギーを先行させるが、その後12番でバーディ。さらに14番からは3連続バーディを奪い3アンダーまで伸ばした。
「今日はピンチらしいピンチがなくて、前半は惜しいパットが何度もありましたが、後半はしっかり入ってくれた。しっかりとバーディが獲れたので今日は上出来です。イーブンパーぐらいで良いと思っていたので、3アンダーは少し驚いています」と話す。
今週も、火曜日の練習ラウンドに帯同していた師匠の岡本綾子に指導を仰いだ。そして水曜日には電話で「ドライバー、スプーンと思い切り振るだけでなく、抑えるところはしっかりと抑えて打つように」とアドバイスを受けた。「今日はドライバーショットばかりですが、しっかり言われた通り打てていたと思います」とラウンド内容を振り返る。
そして、週明けの月曜日は師匠の誕生日を迎えるが「誕生日の前に良い報告が出来ればよいのですが」と苦笑い。今季の服部は3戦を終えて優勝こそないが、ベスト10入りが2回とまずまずのスタートを切っている。「今年はいままでで一番良い滑り出しです。2週前は2日目に伸ばしきれなかったので、今週は3日間しっかりとやりたいです。明日は天気が悪いと思いますが、スコアを崩さずに自信をもってやりたい」と、優勝に向けて残り2日間も全力を出す構えだ。