全美貞が首位発進! 上田が9位、横峯は出遅れる
◇国内女子◇LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 初日◇宮崎カントリークラブ(宮崎)◇6,482ヤード(パー72)◇晴れ◇ギャラリー数:1716
アンダーパーは僅かに3人と伸び悩む幕開けの中、全美貞(韓国)が7バーディ、3ボギーの「68」をマーク。4アンダーと頭1つ抜け出し、単独首位と絶好のスタートを切った。2アンダーの単独2位はディフェンディングチャンピオンの朴仁妃(韓国)。1アンダーの単独3位に申智愛(韓国)が並び、韓国勢がトップ3を独占している。
イーブンパーの4位タイに、2週連続優勝がかかる李知姫(韓国)のほか、表純子、北田瑠衣、藤本麻子、笠りつ子の5人。上田桃子は1オーバーの9位タイ、有村智恵は2オーバーの12位タイ。横峯さくらは6オーバーの23位タイと出遅れている。
<全美貞、今季初優勝へ向け好発進>
06年から10年まで5年連続で毎年複数回優勝を飾っている全美貞(韓国)だが、今年はここまで未勝利。トップ10入り11回と安定感はあり、賞金ランキングでも15位につけるが、「やっぱり優勝したいと思います」と欲しいのは勝利の二文字だ。
「でも、(優勝は)したくてもできることじゃないし、今年はショットの調子は良いけどパットが入らなくて苦しんだので」と全。しかし、この日は6番で7mを沈めるなど、7つのバーディを奪ってボギーは3つ。通算4アンダーで2位に2打差をつけての単独首位に立った。
「今日は結構ショットも良くて、パッティングも思ったところに打てました。いつも通りにやって、自分が読んだところに打ったのが良かったと思います。読み間違いもあるかもしれないけど、最後まで自分を信じてやりたいですね」。2位に終わった08年の悔しさを晴らすためにも、このままスコアを伸ばしたい。
<ディフェンディングチャンピオンの朴仁妃が2位>
「この大会のために先週(試合を)休みました」という朴仁妃が6バーディ2ボギー1ダブルボギーの通算2アンダーで2位に続く。「今年に入ってパットが入らなくなった」という朴は、先週まで使っていたピンタイプのパターから、今週はオデッセイのホワイト・アイス ダートパターへと変更。このパターは朴が1年前にこの大会で優勝したウィニングパターで、「良いイメージがよみがえる」とフィーリングだけでなくメンタルにも好影響を与えているようだ。
「結果的には満足しているけど、ティショットがいくつか左右に行ってしまい、それをパットでカバーした一日でした。これから練習して調子を戻したいです」と、上機嫌で練習場へと向かった。
<上田桃子は9位発進「初日としてはまずまず」>
自身通算9勝を挙げている上田桃子だが、まだメジャータイトルは獲得したことがない。調子の良さを大会で発揮できなかった先週だが、この日は1バーディ2ボギーの通算1オーバーと落ち着いた内容で首位と5打差の9位につけた。「2つのボギーは3パット。その他は良いパーも拾えたし、初日としてはまずまずです」と上田。「ミズノクラシック」優勝後も“勝つために”日本ツアー専念を決断しただけに、この最終戦でも求める結果はただ一つだ。