野村が単独首位!有村、横峯はスロースタート
群馬県の吉井カントリークラブで開幕した、国内女子ツアーの第22戦「SANKYOレディースオープン」の初日。野村敏京が4アンダーで単独首位に立っている。
野村は前半1バーディ、1ボギーで折り返すも、後半は4つのバーディを奪って猛攻に出ると一気に首位に駆け上がった。
3アンダーの2位タイには、辛炫周、大山志保の2選手、2アンダーの4位タイには宅島美香、井芹美保子、服部真夕、李知姫、O.サタヤバンポット、菊池絵里香の6選手が続いている。
「日本女子オープン」を制した馬場ゆかりはイーブンパーの15位タイ、有村智恵は1オーバーの27位タイ、横峯さくらは2オーバーの39位タイとなっている。
<野村、強風を操り単独首位発進!>
戦前のバーディ合戦の予想から一転、最大瞬間風速14.6m/sを記録した強風が吹き荒れ、多くの選手が耐える展開を強いられた初日。その風をくぐり抜けるように、野村が5バーディ、1ボギーの「68」をマーク。4アンダー単独首位に立つ絶好のスタートを切った。「風を利用すれば、(風が)無いときよりもやさしくなる。風は大丈夫です」と、野村にとって風はむしろ好条件。「ショットが最近良くなってきたし、もっと良くなっていくと思う」という上り調子のショットと風の読みが見事に噛み合い、今季初勝利を挙げた「中京テレビ・ブリヂストンレディス」以来となる単独首位発進へと繋げた。
<大山、4回の3パットに反省しきり>
「ショットの調子が良くて、今週もいい感じでいけそうだった」という大山は、その予感どおり序盤から怒涛のバーディラッシュを見せた。スタートホールの10番で8mを沈めバーディを奪うと、続く11番(パー3)で2m、12番で1.5m、13番で1.5m、14番(パー5)で2mと5連続バーディ発進。さらに16番も1.5m、17番(パー3)では右カラーから捻じ込み連続バーディ。この時点で7アンダーと独走態勢に入った。しかし、18番(パー5)で1.5mを外して3パットのボギーとすると、3番と8番のパー3でも3パットのボギー。それでも前半の貯金で単独首位はキープしていたが、最終9番でこの日4回目となる3パットを叩き、3オン3パットのダブルボギーフィニッシュ。3アンダーの2位タイで終え、「3パットが4回ですもん。残念ですね・・・」と、好発進にも笑顔は見られなかった。
<ディフェンディングチャンピオンは上々の滑り出し>
ディフェンディングチャンピオンのアン・ソンジュは、4バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの「71」でホールアウト。首位に3打差の1アンダー9位タイと、連覇に向けて上々の滑り出しを見せた。9番では風の読み違いによりガードバンカーに打ち込み、これが目玉となってのダボ。「練習ラウンドでは風がまったく吹いて無かったので油断した」と反省するも、それを除いては終始安定したプレーを続けた。舞台の吉井CCはアウトコースを中心に大規模な改造が施され、「木が無くなった分、風の影響を受けて難しくなった」と話す一方、「去年の良いフィーリングは残っている」と、コースとの相性は今年も健在のようだ。