連覇へ宮里美香が首位キープ!馬場が2位に浮上
愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部 和合コースで開催されている国内女子ツアーの今季メジャー第3戦「日本女子オープンゴルフ選手権競技」2日目。樋口久子以来34年ぶりとなる大会連覇を狙う宮里美香は、イーブンパーの首位タイからスタートし、2バーディ、3ボギーの「71」とスコアを1つ落とし通算1オーバーとしたが、単独首位で決勝ラウンドに進出した。
1打差の2位タイには、難易度が極めて高いセッティングの中、アンダーパーの「69」をマークした馬場ゆかりとヤング・キム(韓国)がつけた。さらに1打差の通算3オーバーの4位タイには上原彩子とイ・ジウ(韓国)。宮里藍はこの日スコアを3つ落とし、藤田幸希、一ノ瀬優希と並んで通算5オーバーの8位タイとなった。
有村智恵は通算7オーバーの20位タイ。金田久美子、上田桃子、野村敏京は通算9オーバーの28位タイで、横峯さくらは通算10オーバーの37位タイで予選を通過した。
<美香、苦しみながら単独首位>
「1日、苦しいゴルフでした」。首位タイからスタートした宮里美香は、インの前半にボギーが先行する苦しい滑り出し。それでも2つスコアを落とした後の16番で5m、17番(パー3)であわやホールインワンというスーパーショットで連続バーディ。「ちょっといけると思ったけど・・・」。予測に反してアウトの後半はさらに多くのピンチが立ちはだかったが、「アプローチが良かったし、2mのパットをしっかり決められた」とすべてパーで凌ぎ切り、この日1つ落とすに留めてホールアウト。34年ぶりとなる大会連覇の可能性を広げ、決勝ラウンドを迎える。
<馬場は数少ないアンダーパー、首位に肉薄>
3オーバーの18位タイスタートの馬場ゆかりが、4バーディ、3ボギーの「69」。この日僅か2人というアンダーパーをマークし、首位に1打差に迫る通算2オーバー2位タイに急浮上した。「1アンダーは上出来です」と会心の笑顔を見せる馬場。「フェアウェイは半分くらい外しているけど、ラフに入っても昨日より打てることが多かった」とライにも恵まれ、「全体的にツイていましたね」と幸運も手伝った。「ショットのフィーリングは日に日に良くなっている。ダブルボギーだけは打たないようにしたい」と、手ごたえを増しつつある中にも気持ちを引き締めた。
<ヤング・キム、イ・ジウの韓国勢が急浮上>
6位タイからスタートしたヤング・キムは終盤まで2つ伸ばし、一時は唯一のアンダーパーとなる1アンダーで単独首位を快走。しかし、8番でボギー、9番でダブルボギーを叩いて終盤につまずき、通算2オーバーの2位タイでホールアウトした。後味の悪さが残るフィニッシュとなったが、「上がり2ホールだけは残念だったけど、ほかは全てが良かった」と表情に陰りは無い。イ・ジウはこの日のベストスコアとなる「68」をマークし、35位タイから通算3オーバーの4位タイに急浮上。この2日間でアンダーをマークしたのは僅か2人ということもあり、ひときわ「68」という数字が輝いていた。