アン・ソンジュが優勝!有村は1打差2位、藍は11位
兵庫県にある六甲国際GCで開催されている国内女子ツアー第10戦「サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」最終日。今季初優勝を狙う有村智恵と昨年度の賞金女王アン・ソンジュの白熱した優勝争いは終盤までもつれた。
最終18番でボギーを叩いた有村に対し、アンがしっかりをパーセーブし決着。今季のメジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」に続き4日間大会で今季2勝目を果たした。
有村と並び2位タイには韓国の李知姫。通算11アンダー4位タイに茂木宏美、ニッキー・キャンベル、イム・ウナとなった。最終日に6連続バーディを奪うなどスコアを伸ばした横峯さくらが通算9アンダーで単独9位に入り、今大会のホステスプロ宮里藍は通算7アンダーの単独11位で4日間の戦いを終えた。
1 -14 アン・ソンジュ
2 -13 有村智恵、李知姫
4 -11 茂木宏美、ニッキー・キャンベル、イム・ウナ
7 -10 リエスド イボミ
9 -9 横峯さくら
10 -8 北田瑠衣
11 -7 宮里藍
<アン、“お先”のウィニングパット>
最終組を回るアンと有村の、熾烈なデッドヒートが繰り広げられた最終日。一進一退の攻防は最後まで続き、ともに通算14アンダーで迎えた最終18番。2オン2パットと確実にパーセーブしたアンに対し有村がボギーを叩き、接戦に終止符が打たれた。7メートルのバーディパットを外し、残すは僅か50センチばかりのウィニングパット。まだ茂木のパーパットが残っていたが、「メチャクチャ緊張していたので、マークをしたらダメな気がしました」と、そのまま“お先”のウィニングパットを沈めた。「テレビの画としては良くなかったな、と反省しています」と苦笑するが、それだけ緊迫した戦いだったということ。アンは優勝賞金1,800万円を獲得し、賞金ランクトップに浮上した。
<有村、最終18番に悔い>
有村の18番のティショットは右のラフへ。残り194ヤードの2打目に「(ボールが)浮いているように見えた」とユーティリティを選択するが、予想よりもボールが沈んでいて芯で捕らえきれず、ボールはグリーン手前のバンカーへ。3打目はグリーン奥のカラーまで達してしまい、痛恨のボギーを叩いた。自滅により、切望していた今季初勝利を逃し、「ティショット、セカンドともにミスショット。ティショットをラフに入れた時点で厳しい状況だった」と、最終ホールに悔しさを滲ませた。
それでも、久々の最終日最終組で、最後まで優勝争いに加われたことは大きな自信に。「この緊張感を忘れないうちに、また上位で戦いたい」と気持ちを新たにしていた。
<李知姫が「全英」出場権を獲得>
李知姫が5バーディ、3ボギーの「70」をマーク、通算13アンダーの2位タイで4日間の戦いを終えた。中盤に2つのボギーを重ね、一時は順位を落としていたが、14番からの3連続バーディで再び息を吹き返した。李は790万円を加算し、賞金ランクでは不動裕理を抜いて4位に浮上。今週を終えた時点での同5位以上に与えられる「全英リコー女子オープン」の出場権を獲得している。