佐伯がツアー通算3勝目! さくらは10位
福岡県にある福岡センチュリーゴルフ倶楽部で開催されている、国内女子ツアー第6戦目「フンドーキンレディース」の最終日。首位タイからスタートした佐伯三貴が2ストローク伸ばし、通算8アンダーでツアー通算3勝目を手にした。
通算7アンダーの単独2位に、地元福岡出身の北田瑠衣。通算5アンダーの3位タイに、笠りつ子と茂木宏美が続いた。佐伯と並び首位タイからスタートした朴仁妃(韓国)は2ストローク落とし、宮里美香、服部真夕らと並び通算4アンダーの5位タイ。前年大会優勝者の横峯さくらは4ストローク伸ばし、通算3アンダーの10位タイでフィニッシュした。
<優勝を決めた佐伯三貴「今日は8番アイアンを抱いて寝なきゃ」>
前半で2位以下に3打差をつけた佐伯だが、11番でボギーを叩くと「後半は難しいホールが続くので」と警戒心を深めてラウンドを続けた。15番では3mのパーパットを残すがこれを決めてナイスパー。そして16番パー5はティショットを右サイドに曲げてボールはカート道の上へ。救済を受けられるが、ドロップできる場所が草むらの中だったため、カート道のまま2打目を打った。「8番アイアンだったのですが、だいぶ傷が付いてしまって。3打目も150ヤード残ったのでもう一度8番で打ったらバーディチャンスにつけられました。キャディさんに今日は8番を抱いて寝たほうがいいよって言われちゃいました」と話す佐伯。このホールで9アンダーまで伸ばしたことで、最終ホールにボギーを叩いても1打差で逃げ切ることができた。
<安全策で1打差単独2位に食い込んだ北田瑠衣>
優勝した佐伯を脅かす存在となったのは、最終組の2つ前でラウンドした北田瑠衣だった。2番パー3でボギーを先行してしまった北田は「難しいピン位置に対して攻めていったらピンチを迎えると思ったので、グリーンのセンターを狙うようにしました」と、安全策に切り替えた。すると、難易度の高い5番でバーディを奪い、6番パー5もピンの手前6mに3打目を運んでバーディ。その後も3つのバーディを積み重ねて通算7アンダーに伸ばした。「優勝はできなかったけど悔いはないです。何よりも地元で頑張れたのが本当に良かった」と満足いっぱいでクラブハウスを出た。
<笠りつ子がツアー通算3度目の3位タイ>
通算5アンダーの3位タイに入ったのは茂木宏美と笠りつ子の2人。1アンダー12位タイからスタートした笠は、この日のベストスコアタイとなる4アンダー「68」をマーク。「今日は1日落ち着いてプレーができました。ショットは以前から好調なのですが、今日はドライバーショットも安定していました」と、自身3度目の3位タイに食い込んだ。「優勝したいですけど、いつになるかはわかりませんね。でも、今はゆっくりスイングするリズムができてきたので、もう少しですかね」と、周囲に同意を求めていた。