アンが逆転でメジャー初制覇!桃子はさくらと並び4位タイ
茨城県の茨城GC西コースで開催されている、国内女子メジャーの今季初戦「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」の最終日。通算7アンダー単独2位からスタートした韓国のアン・ソンジュが、通算10アンダーまでスコアを伸ばして国内メジャー初制覇を果たした。
2位は通算7アンダーの佐伯三貴とテレサ・ルー(台湾)の2人。通算8アンダー単独首位で最終日を迎えた上田桃子は、スコアを2つ落して通算6アンダー。横峯さくらと並び4位タイに終わった。また通算8オーバーでスタートした宮里藍は、最終日もスコアを伸ばせず通算10オーバー49位で4日間の戦いを終えた。
<アン・ソンジュ、初メジャー制覇&賞金ランク首位浮上!>
通算7アンダー、首位の上田桃子を1打差で追い掛けてスタートしたアン・ソンジュは、「朝からとっても緊張していた」というものの、1番で1mにつけてバーディ発進。3番パー5でも3打目をバックスピンで2mにつけてバーディを奪い、早々に上田を首位の座から引きずり下ろした。
しかし、6番でパーパットの前に携帯電話で2度の仕切り直しを強いられるとこれを決められずにボギーとする。「その方はマナーモードにするのを忘れたんだと思ったら許すことが出来たし、落ち着くことが出来た」というソンジュだが、8番もボギーとし前半を7アンダーで折り返した。
一方で、通算8アンダーの単独首位からスタートした上田桃子は、4番の第2打をグリーン奥に外すと、アプローチもミスしてボギーとしてしまう。ショットの距離感に「迷いが出てしまった」と、その後は積極的に攻めることが出来ずに、7番、9番、10番とボギーを重ね、優勝戦線から脱落した。
終盤、ソンジュに追いすがったのは、4位からスタートした佐伯三貴。前半はパープレーで折り返したが、後半は14番までに2つスコアを伸ばして通算7アンダーとする。しかし、残り4ホールでバーディを奪うことが出来ずに、「悔しいです。本当にもったいない」と最後のひと伸び及ばなかったことに唇を噛んだ。また、最終組で回ったテレサ・ルーも12番までスコアカード通りのプレーを続けると、15番、17番とバーディで追い込んで通算7アンダーの2位タイに滑り込んだ。
結局、14番からの残り5ホールで3バーディを奪ったソンジュが、2位に3打差をつける通算10アンダーでの逆転V。昨年の賞金女王が自身初のメジャータイトルを獲得し、「とっても嬉しい。茨城に住んでいる方々にとって少しでも勇気になれば幸いです」と喜びと共に、被災者への配慮も見せた。