21歳の金田久美子が逆転でツアー初優勝!!
静岡県にある川奈ホテルゴルフコース富士コースで開催されている国内女子ツアー第3戦「フジサンケイレディスクラシック」の最終日。序盤にスコアを伸ばした金田久美子が、通算5アンダーでホールアウトし、2位に2打差をつけてツアー初優勝を果たした。
快晴に恵まれ、気温も20度を超えたが、コース特有の強風はこの日も吹き続け上位選手も苦戦する展開となった。通算3アンダー単独2位は韓国の李知姫。通算2アンダー3位には藤田幸希と韓国のヤング・キム。2日間首位を守っていた韓国のアン・ソンジュはスコアを崩して通算2オーバーの11位タイに終わった。
<金田、涙のツアー初勝利!>
首位を5打差で追う金田は、スタートホールの1番から2メートルを沈めてバーディ発進。さらに3番で8メートル、4番、5番のパー5でも確実にバーディを奪うロケットスタートを切る。「5打差はあったけど、何があるか分からないと、18ホールずっと頭に入れてプレーしていた」。すると、首位スタートのアン・ソンジュが後半に大ブレーキ。代わって首位に立ったヤング・キムも後半にボギーを重ね、13番プレー時にはいつしか単独首位に立っていた。そして15番、16番の連続バーディで後続を突き放し、「一番、緊張しました」という17番パー3の2メートルのボギーパットもしっかりと沈め、逆転でツアー勝利を手に。「本当に嬉しいです。自分のゴルフに自信を持ててプレーできました」と、涙に濡れながら眩しい笑顔を見せた。
<韓国勢の追撃及ばず>
失速したアン・ソンジュに代わり、金田とともに優勝争いを演じたのがヤング・キムと李知姫。一時は首位に立っていたキムだが、「後半はパッティングがダメでした。しびれることは無かったけど、ずっと緊張はしていました。残念です」と悔しさを滲ませる。3打差で追う李知姫は16番パー5で2オンに成功。「入れないと(優勝は)難しいと思った」という勝負の7メートルのイーグルパットを外し、逆転のチャンスを逃した。それでも「コースが苦手で、今週は優勝を考えていなかった。満足しています」と晴れやかな表情でコースを後にした。
<西山ゆかりは終盤に失速、初勝利を逃す>
ツアーでの実績は少ないながら、初日、2日目と上位争いを演じていた西山ゆかり。首位に4打差で迎えた最終日、13番までに3バーディを奪い、一時は首位に2打差まで詰め寄った。だが、14番、16番でボギーを叩くと、最終18番はダブルボギーフィニッシュ。「後半は気持ちが入り過ぎて、状況判断が甘くなったと反省しています。上がりがこんな形で心残りはありますが、最後まで思い切ってプレーはできました」と、悔いと充実の混在した最終日を振り返った。「次からは、自分のゴルフを最後まで組み立てていきたい。もっと強くなるために練習を頑張ろうと思いました」と、さらなる飛躍に意欲を燃やす。